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平成6年度 予算等審査特別委員会(第8日目) 本文 1994-03-18

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  1. 仙台市議会 1994-03-18
    平成6年度 予算等審査特別委員会(第8日目) 本文 1994-03-18


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                ※会議の概要 2: ◯委員長  連日、御苦労さまでございます。  ただいまから、予算等審査特別委員会を開会いたします。  金森従之委員より本日欠席の届け出がありましたので御報告申し上げます。また、加藤義雄収入役より公務による海外出張のため本日から23日まで、また坪山繁民生局長より公務出張のため本日欠席の届け出がありましたので御報告申し上げます。かわって相澤幸平民生局次長が出席しておりますので御了承願います。  まず、昨日に引き続き第13号議案平成6年度仙台市一般会計予算第1条歳入歳出予算中歳出第8款土木費、第12款災害復旧費、第2条債務負担行為中仙台市建設公社事業資金損失補償宅地防災工事資金利子補給仙台北部共同溝整備事業第3条市債中道路整備費自転車等駐車場建設費河川改修費都市計画街路事業費、土地区画整理事業推進費、公園整備費住宅建設費、第14号議案平成6年度仙台市都市改造事業特別会計予算、第17号議案平成6年度仙台市公共用地先行取得事業特別会計予算、第18号議案平成6年度仙台市駐車場事業特別会計予算について質疑を行います。  通告がありますので、まず日本共産党仙台市会議員団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。     〔津田宣勝委員、神谷一委員、横田有史委員、質疑席に着席〕 3: ◯委員長  順次、発言を願います。 4: ◯津田宣勝委員  最初に、住宅問題についてお伺いをいたします。  平成4年と5年度、2年間にわたって大規模住宅団地に関する調査というものを行っておりましたが、改めてその目的、内容、結果についてお伺いをいたします。  特に、土地利用計画、緑の基本計画、こういうものの策定と並行して行われてきたものでありますから、この調査の持っている意味は非常に大きいと思いますので、詳細な御報告をお願いいたします。 5: ◯計画部長  まず、調査の目的でございますけれども、本市における住宅供給ということを考えますと、現在は一時的に鎮静化の傾向が見られておりますが、物件の高額化ということが進んでおりまして、民間市場では適正な負担による良質な住宅の確保が困難となっております。  このため、民間住宅価格の抑制効果というものを持つような公的機関による低廉かつ良質な住宅供給が必要となっておりまして、これをリードし得る公的住宅の必要性と必要量というものを明らかにしながら、その公的住宅の供給方式、それから開発形態のあり方の検討、並びに開発候補地の選定を行うことを目的といたしまして2年間にわたりまして調査を行ってきたところでございます。  その内容と結果でございますけれども、平成4年度には住宅の供給動向、現状把握といったようなことを行いまして、今後の大規模住宅の開発のあり方として住民のニーズの多様化あるいは高齢化などに伴いますライフスタイルの変化や高度化に対応するような、多機能と申しますか多機能複合型と申しますか、そういった形の住宅を目指すべきだというような結論づけを平成4年度に行いまして、それを受けた形で5年度には妥当とされる複合開発のタイプと申しますか、そういうものを模索しながら各種関係調査、これはただいま御指摘の土地利用計画あるいは緑の基本計画等々でございますけれども、これらとの整合を図りながら、立地場所を想定しながら検討を進めておるところでございますけれども、以前のような市が単独で施行すると申しますか、買収を行うような方式がなかなか、昨今の経済状況から難しいのではないかというようなことも出ておりまして、低廉で良質な住宅の供給が担保されるということであれば、供給方式ということにつきましても柔軟に考えていく必要があるのではないかというような結果が出ております。 6: ◯津田宣勝委員  それでは、一方、労働者住宅生協が青葉区の宮城地域に今、仮称虹の杜という住宅団地の開発の計画をして作業を進めています。また、一時は、八木山の地域に東西交通軸の需要促進のためということで相当の住宅団地を造成する必要があるのではないかという話も出たことがありますが、この調査というものはこういう話との関連というのは、一体どういうふうになっているんでしょうか。 7: ◯計画部長  先ほども申し上げましたように、調査の目的ということでは、全市的に低廉で良好な住宅地を選定していくというようなことで始めておりまして、ただいま御指摘のありました団地計画等については直接的なかかわりを持って行った調査ではございません。 8: ◯津田宣勝委員  住宅の問題については、今御報告があったように一部で分譲住宅に対する期待も確かにあろうかと思います。しかし、一方で低家賃の公営住宅に対する要望というものは、今不況の影響もあって一層強まっているというふうに思われるわけです。市営住宅については、現在改築計画を持って進めておりまして、6年度予算でも4カ所ほどの改築計画が出されていますが、それらを含めその後の計画というものは一体どのようになっているんでしょうか。 9: ◯多田都市整備局次長  市営住宅の建てかえ計画の内容でございますが、居住水準の向上、住環境の改善、これは老朽した狭小住宅の建てかえのことでございますが、それから土地の高度利用による住宅戸数の増加ということを目的として現在高砂住宅団地四郎丸住宅団地、それから向原住宅団地を年次計画を立てて今事業を進めているところでございます。 10: ◯委員長  その後についての御答弁を願います。 11: ◯多田都市整備局次長  その後につきましては、四郎丸東団地、袋原団地、それから中田の団地等の検討を進めているところでございます。
    12: ◯津田宣勝委員  実際には、今もっぱら改築をもって市営住宅については当たっているわけですが、先ほど来の分譲型大型住宅団地というのは、ともすれば自然と緑を破壊するものになりますから、今申し上げましたような低家賃の公営住宅の建設を促進をすべきだというふうに思うんです。  高齢化社会への対応という問題もありまして、特に高齢者向けの住宅に対する要望が非常に強いというふうに思われますので、改めて改築だけではなくて、新築を含めたこうした住宅施策を考えるべきだというふうに思うんですが、この点についてはどうでしょうか。 13: ◯都市整備局長  市営住宅、全体的に20年、30年近い経過をしてございまして、私どもも実際の緊急の対応として、現在のところはやはり建てかえが中心になっていかざるを得ないというような状況にございます。  御指摘の高齢者に向けての住宅施策に力を入れるべきではないかというお話でございますが、平成5年以降におきましては市営住宅はすべて高齢化社会に対応できる標準の仕様としてございます。並行して1階部分の住宅につきましては高齢者世帯向けの住宅として供給をしてございます。  そのほか、既設住宅の高齢者世帯に向けまして住宅の改善の実施あるいは車いす住宅の供給推進、シルバーハウジング事業によるケアつき住宅の早期供給、こういったことを柱にしまして、やはり21世紀に向けまして高齢化への対応は最も重要視して住宅施策と取り組んでまいらなければならないと、このような認識でおります。 14: ◯津田宣勝委員  今の問題については、ぜひ改築だけにとどまらず、新しく建てるということも含めてひとつ御検討をお願いしたいと思います。  次に、区画整理事業についてお伺いをしたいと思います。  幾つか補助金が出されておりますけれども、そのうちの宮城地区高野原区画整理事業について質問をしたいと思います。  この事業については、3億円という他の区画整理事業とは比較にならない大きな補助金が予算化をされています。この事業については昨年、住民地権者の十分な合意を得ない強引な組合の設立、あるいは役員の能力、資金などの問題から三井建設に業務代行を行っている。実質的にはこの会社が全業務を執行している。そればかりではなくて、委員長が不動産屋を連れて土地を買いに回ると。こういう、他の区画整理事業には見られないやり方が行われている。しかも、そのことが住んでいる地権者から一層の反発を買っているということを指摘をして、必要な指導、対応をすべきではないかというふうに申し上げておりましたが、その後、市の側としてはそういった実態についてどのように把握をし指導をしてきたのかという問題についてまずお伺いいたします。 15: ◯区画整理課長  高野原土地区画整理事業についてお答えさせていただきます。  本市といたしまして、旧宮城町と合併以来、高野原土地区画整理事業につきまして技術的な援助をしてまいったところでございます。  業務代行の運営方法、それから執行者の対応、組合に対するいろんな意見がございまして、本市といたしましてそのような経過から執行者並びに業務代行者に対しそれぞれの立場を認識していただきながら組合運営強化を図るよう積極的に指導をしてまいったところでございます。 16: ◯津田宣勝委員  今、申し上げましたような内容については、具体的に事実として把握をされたのかどうかという問題についてお伺いいたします。 17: ◯区画整理課長  御指摘ありましたようなことがあったやに聞いております。  業務代行の運営方法並びに執行者、これは組合の理事さん方ですけれども、その執行者と地権者との対応にいろんな問題があったようでございます。 18: ◯津田宣勝委員  この組合の設立に当たっては、先ほど強引な設立だというふうに申し上げましたが、背景としてある会社が相当な土地を買い占めていたということが報道されております。  区画整理事業の面積は、58.7ヘクタールほどですが、その1割を超える土地を持つ地権者がいるというのは事実でしょうか。 19: ◯区画整理課長  はい、事実でございます。 20: ◯津田宣勝委員  今、役所の方では一生懸命指導、援助をしているというお話で、三十数人の住んでいる地権者がいるわけです。300人からの地権者総数ですが、実際には不在地主のような格好で、住んでいる方の相当数が昨年来反対をしていたと。今、一生懸命説得して相当の方が判こを押して仮換地に賛成をしてきているという状況があるということですけれども、実質的には一生懸命やっている援助というものは、問題の解決をしないで、要するに区画整理事業に対する協力だけを、言い方が悪いんですけれども、押しつけるものに結果としてはなっているのではないかと。特に、冒頭に申し上げましたが、3億円の事業費補助があります。そのほかに高野原綱木線という都市計画道路分について宅関連で補助金が出ると、相当強引な進め方が予算の上からも見られるわけですが、こうしたやり方をすることが、果してこの区画整理事業にとっていいことなのか。要するに、事業が進めばいいのか。そのためには住民を無理やり納得させればいいのかという問題が今、依然として残っていると思うんですが、その点についてはいかがでしょうか。 21: ◯区画整理課長  一部、同意を得られない方々がおったわけですけれども、今、私どもも含めて組合の理事さん方も含めていろいろと未同意者に対して区画整理事業の内容をお話を申し上げ、そして同意をいただくようにいろいろ仕事を進めているところでございます。 22: ◯津田宣勝委員  今のいろいろ意見を持っている人に対する対応の仕方の中心に、結局今補助金をもらって一生懸命仕事をやっていると。皆さんに反対をされたりすれば仕事が進まないし補助金ももらえなくなるというのが説得の柱の一つにもなっているという話もつい最近聞いております。  また、隣接する別の地権者との間でさまざまな問題が起きているという具体的な事実もあるわけですが、そもそもこの事業は宮城町の時代に起きたもので、仙台が引き継いだものですけれども、入り口からボタンのかけ方が違った事業であるというふうに思うんです。ですから、今必要なのは、一生懸命補助金を出して事業を進めると。そのために意見や批判のある人を無理やり強引に説得をするというようなやり方ではなくて、抜本的な指導と改善が必要なのではないかと。むしろ、補助金はストップをして、さまざま言われているような具体的な事実についてきちんと解明をするということが最も合理的なやり方ではないかと思うんです。今、仮換地を一生懸命やっていますけれども、さっきも申し上げましたように、事前に相当数土地を買い占めて1割を超えるような土地を持っている不動産屋がいると。こういう区画整理事業が本当に地権者の利益のための区画整理なのかという、そもそもの入り口の問題が問われているわけですから、そういう点では改めてどのように対応するつもりなのか。やはりこのままやって、あと数軒残っている人を無理やり説得して事業を推進するというふうに考えているのかどうか、この点について伺います。 23: ◯区画整理課長  事業をやめるのかどうかということでございますけれども、私どもとしては区画整理事業を組合設立をさせて執行している以上、今さらやめるということはちょっと無理なことでございます。  そういうことでございますので、私どもとしては地権者の皆さん、それから理事さん、それから業務代行の業者等にもいろいろと区画整理事業そのものの考え方の原点に立っていただいて、そして事業を執行していくつもりでございます。 24: ◯津田宣勝委員  私は、やめろと言ったんじゃないんです。一たんストップをして正常な形に戻すような指導をしなさいということを申し上げているんです。そのために他の区画整理事業よりも多い補助金を投入してこの事業を進めるというふうにはならないのではないかということを申し上げているわけですから、改めてその点についてお考えをお聞きして私の質問を終わります。 25: ◯区画整理課長  大変申しわけございませんでした。  私ども、先ほども申し上げましたとおり、やはりまちづくり区画整理が一番いい手法でございまして、私どもも仙台のまちづくりに対して精いっぱい頑張っておるところでございます。  そういう観点から、できるだけ地権者の皆さんの御同意を得られるよう、私ども初め理事、それから代行の業者とともども地権者の同意を得るよう今後とも精力的に交渉してまいりたいと思います。 26: ◯神谷一委員  私からまず最初に、北仙台駅第一地区市街地再開発事業についてお伺いしたいと思うんですが、まずそれに先立って一般的に市街地再開発事業の目的とこれを市が支援する意義というものはどういうものなのかお聞きしたいんですが。 27: ◯都市再開発課長  再開発事業は、都市におきます土地の合理的、かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図り、もって公共の福祉に寄与することを目的としているわけでございます。  具体的には、この事業によりまして住環境、それから生活環境の整備、それから災害の防止や都市基盤、それらの整備等を実現しようとしているものでございます。  このように、それらの趣旨にかんがみまして民間の再開発に対しまして地方公共団体が指導、援助するということになっております。 28: ◯神谷一委員  北仙台駅の再開発事業の権利者数と最大の地権者が有する土地の割合を教えていただきたいと思います。 29: ◯都市再開発課長  地権者数は12名でございまして、最大の地権者としましては、株式会社本山製作所でありまして、その土地の割合は約95%でございます。 30: ◯神谷一委員  約95%を最大の地権者がお持ちになっていると。非常に見ようによっては、一企業の建設事業的色彩が強いというふうにも言わざるを得ないわけでございますが、いかがでしょうか、この点。  そういう点では、さっきの開発事業の目的の公共の福祉ということが市が援助する大きな眼目だと思うんですが、この事業の公共的な意義というものは主にどういう点でとらえておられるんでしょうか。 31: ◯都市再開発課長  先ほども再開発事業の目的について申し上げましたけれども、このまちづくりは権利者が共同して行う事業でございます。そもそも共同化という事業手法については、すべての権利者が応分の開発上の利益を得るものというふうになっておるわけでございます。  また、事業全体としまして、広く市民の利便、福祉、そういうものの向上を図っておるわけでございます。先生、御存じのように、この地区はJRの仙山線駅ですか、それと地下鉄の北仙台駅が隣接しておるわけでございます。交通の結節点としまして極めて利便性の高い位置にはございますが、用途が混在して土地の有効利用が図られていないという状態になっているわけです。  今回、駅前の広場等の公共施設の整備を伴うこの地区の再開発事業は、本市のまちづくりに大きく寄与するものと判断されまして、市街地整備の必要性から指導、援助を行い事業推進を図ってまいります。  本山以外の権利者の皆様も、この事業趣旨に賛同しまして準備組合結成以来、熱心に活動をしまして現在に至っておる状態でございます。 32: ◯神谷一委員  そうすると、具体的に市民の利便、公共のということですが、これは駅広の整備だけですか。 33: ◯都市再開発課長  公共部分となりますと、駅広整備、それから都市計画道路がございます。上杉山通東仙台線ですか。それと周辺、北側に水路がありまして、そこの水路も絡んでの整備を行うということになります。 34: ◯神谷一委員  特に公共施設なんかは設けないんですね。 35: ◯都市再開発課長  今現在予定されておりますのが、公共施設としましては体育施設というものが予定されております。 36: ◯神谷一委員  体育施設なんかが予定されていると。  そうすると、この事業に対してゼネコン汚職で逮捕者を出した大成建設が当初ディベロッパーとして参加しようとしていたというようなことが種々報道されているわけでございますが、そういうことについては御存じですか。 37: ◯都市再開発課長  存じております。 38: ◯神谷一委員  そうすると、そうした経緯を考えても、公共部分、特に体育館等が建設される、駅広が整備されるということになれば、これは民間の事業主体に任せるのではなくて、市が直接これを施行していくということが非常に大事ではなかろうかというふうに思うわけでありますが、市街地再開発の場合にはこうした市が直接、民間の事業でありますが、直接そういった建設等もやれるという方途があるのかどうか。あるとすれば、そういう方途を用いていくべきであろうと思うんですが、そこら辺はいかがなんでしょうか。 39: ◯都市再開発課長  この地区の公共建築施設の整備手法につきましては、敷地の状況とか建物の用途などを勘案しまして、現在準備組合と協議をしておる段階でございますが、市街地再開発事業の中で認められております特定施設建築物制度という手法を現在検討しております。  これは、市が組合の承認を得まして特定建築者となりまして、体育施設関係を直接建築するという形の方法でございます。 40: ◯神谷一委員  そうすると、そういう点ではそういう方法をとるということになれば、この市街地再開発事業のその部分については相当公共事業的色彩が強いというふうに思うわけでありますが、ところでこの体育施設ができた場合に交通渋滞が激しい例の北仙台の仙山線の踏切ですね、これに今直面している場所だけにこの地域、特に公共施設に対する進入路というものは非常に心配されると。一層渋滞を加速してしまうんじゃないかというふうに思うんですが、そこら辺はどうなんでしょうか。 41: ◯計画部長  当地区の再開発計画でございますけれども、御指摘のように周辺からの交通アクセスという問題は大変大きな問題でございます。そのため、発生集中に関する検討を行いまして、駅前広場、それから駐車場、建物の配置の動線と申しますか、そういったことをいろいろ工夫をいたしてきたところでございます。  また、先ほど再開発課長の方から御答弁申し上げましたけれども、新たに都市計画道路杉山通東仙台線、これは今元寺小路七北田線のところでとまっておりますけれども、これを駅前広場まで約400メートルでございますけれども、これも延長、都市計画決定を既に行っているところでございます。  なお、御指摘の踏切の問題等でございますけれども、これは以前から北西部渋滞対策ということでいろんな形で検討が行われてきたところでございますけれども、今後ともこういった体育施設の建設ということにあわせながらその辺についても総合的に検討をさらに進めてまいりたいというふうに考えております。 42: ◯神谷一委員  ここにそういう体育施設ができるとなると、当面としてはこちらの踏切の方からということについては、今すぐには問題が出てくるということになると、今お話しのような形で、県道仙台泉線というんですか、あそこから進入していくということが考えられるんだろうと思いますが、ここら辺のところの取りつけなんかは進むということになっているんでしょうか。 43: ◯計画部長  先ほども申し上げましたように、既に事前に道路管理者あるいは県警の御当局とも協議を進めながら都市計画決定は終わっておりまして、あとは再開発事業と並行しながら整備をすると、こういうことになるわけでございます。 44: ◯神谷一委員  建設局長にお聞きしますが、これはこの再開発事業でそういう施設ができる前に、この道路はきちんとされるというふうに考えてよろしいんでしょうか。 45: ◯建設局長  再開発事業と並行して建設に入っていきたいというふうに考えております。 46: ◯神谷一委員  並行して入っていくのはいいけれども、できるのがいつかということなんです。 47: ◯建設局長  再開発事業の完成時点に合わせて私どもの方の道路も完成させます。 48: ◯神谷一委員  この事業は、非常に、どちらかと言えば一つの企業の開発援助的な感じが強いだけに、そこにつくられる体育施設とか駅前広場、街路、こういう公共部門をきちんと先行させる計画というものがなければならないと私は思うわけでありますが、そういう計画についての見通しをきちんと立てて、道路なんかでも起こらないようにしていただくことが非常に必要だと思うんですが、そこの辺のところはいろいろこもごもお話がございましたが、大丈夫なのかどうか、このところ再度きちんとお答えいただきたいいと思うんですが。 49: ◯都市再開発課長  整備手法についてはいろいろございますが、先ほどいろいろお話が出ましたけれども、駅前広場とか都市計画道路につきましてはこの再開発事業の中で整備していこうと。  それから、それから外れました、今出ております都市計画道路の部分につきましては、先ほど建設局長の方からもお話がありましたけれども、この事業とあわせながら一体的に整備していこうということで考えておるわけでございます。 50: ◯神谷一委員  次に、公園事業について3点ばかりお伺いしたいんですが、最初に今のこの北仙台につくられる体育施設と。これは今のレジャーセンターを移転して青葉体育館というふうにするというふうに伺っているわけでございますが、このレジャーセンターが移った後の錦町公園、今後とも都心に最も近いというか最も都心にある公園だけに非常に貴重だと思うんですが、これをきちんと整備し、特に保持していくことが必要というふうに考えておりますが、その見通しと計画はどうなっていますでしょうか。 51: ◯緑政部長  錦町公園は、御指摘のように市街地の中心部に位置している貴重な公園でありますし、また将来のまちづくりにも重要なかかわりを持ってくるものと思われます。したがいまして、周辺環境の解析や利用状況を十分に検討いたしまして再整備の計画を立ててまいりたいと考えております。  なお、その時期につきましては、レジャーセンターの移転のめどがついてからということでございますので、現在の計画では白紙の状態でございます。 52: ◯神谷一委員  わかりました。  次に、青葉山公園に関連してですが、今回緑地計画課に青葉山公園係というものが新設されるように伺っているわけでございますが、これはどのような体制で、具体には何をやる係なのか示していただきたいと思います。 53: ◯緑政部長  青葉山公園は歴史的な背景もございますし、本市の代表的な公園として整備するよう多くの市民から期待されておるところでございます。特に、追廻地区はその重要な一角を占めておりますので、公園の整備の促進を図るためにも解決方策を詰める必要がございます。  青葉山公園係は、このような公園計画の早期実現を図るために課題となっておりますたくさんの問題を解決する方策、方向性を探るとともに、住民の方々の意向の把握や地区の実態調査などを行いまして、それとともに従来より行ってまいりました移転補償業務の担当もいたします。  なお、この体制につきましては、現在順次、当局とも詰めを行っているところでございます。 54: ◯神谷一委員  そうすると、ちょっと伺うんですが、今そういうことで追廻地区を重点にした住民把握とかそれから解決の方策をつくるということですが、こういう作業、これは大体どのくらいの計画、年次も含めてです、でやろうというふうに考えておられるんですか。 55: ◯緑政部長  今度の新しい係をつくりまして、その中で具体的なそういう見通し等も立ててまいります。  今、追廻地区の貸借契約の期間になるわけでございますけれども、これは昭和61年9月に20年間の契約を結んでおりますので平成18年まではその契約が有効になっていくものと思われます。したがいまして、その後の整備ということになろうかと思います。 56: ◯神谷一委員  そうすると、それは平成18年以後の整備をどうするかということをこれから12年間かけてやる係だというふうに理解しておきたいと思います。  最後に、公園の問題では、青葉区千代田町28番の4ほか2筆に設けられている児童公園についてお伺いしたいと思うわけです。  この公園用地は、御承知のとおり交換をめぐって隣接する道路についての指定処分と取り消し請求事件の訴訟が現在行われているはずでございますが、現在までのこれらの経緯はどうなっているのかと。  そしてまた、この公園用地と交換したもとの公園用地、要するにあそこの近くのマンションに隣接している用地でありますが、この処分というものはその後どうなっているのかお示しいただきたいと思います。 57: ◯指導部長  本件の訴訟は、建築確認の処分の取り消し並びに建築基準法第 42条第1項4号の道路の指定処分の取り消しを求めて平成3年11月29日に提訴されたものであります。  その後の公判の経緯でありますが、平成4年2月6日に第1回の公判を行い、平成5年11月18日の13回の公判を経まして平成6年3月24日に判決の予定になっております。 58: ◯財政局長  もとの公園用地の処分関係ということでございますが、平成5年3月30日に交換契約を締結し、4月8日には所有権の移転登記が済んでおります。 59: ◯神谷一委員  この公園の最近の利用状況はどうなっていますでしょうか。  それからもう一つは、これによって交換された、今お話しのもとの公園用地、これの現状はどうなっているか、お示しいただきたいと思うんですけれども。 60: ◯建設局長  新しい公園は、地域の方々に利用されているものと考えております。  旧公園用地については、存じておりません。 61: ◯神谷一委員  公園ですから地域の人たちに利用されるというのは当たり前なんですが、利用度がどのくらいかということをお聞きしたいと思ったんですが。  このもとの公園用地、御存じない。これは実際には、今駐車場として使用されております。子供たちを遊ばせるのに大変危険だと。本来、開発行為であそこを公園用地として予定した、それに帰属するべき土地だったわけでありますから、そういう点ではあのマンション等にお住まいの方々は本来そういう公園だというふうに理解したけれども、そうではなくて実際には駐車場にされてしまっていると。子供たちを安心して家の近くで遊ばせると思ったら、それがそうではなくて駐車場になってしまってかえって危険だった。入居した当時の、北山シティハイツといいますが、そこに入居したお母さんたちは大変怒っているわけです。そういう状況だということについては、当局は御認識されておりますか。 62: ◯建設局長  そのようなことは認識しておりません。 63: ◯神谷一委員  では、現状を見たことはないということですね。 64: ◯建設局長  最近は見ておりません。 65: ◯神谷一委員  ぜひ行ってみていただきたいと思うんです。  これは、しかも新しく交換してつくった公園用の道路、これが訴訟の対象にもなっているわけでありますが、そういうことで市が開設した道路ですが、これが接する用地に以前からマンション建設が予定されていたと。そのマンション建設を予定していた大京ですが、いよいよ工事を始めるということで、本年の1月27日に説明会を開いているわけであります。  当然、この工事が始まれば、いわば交換した新しい公園、地域の人たちが利用する公園だと局長がおっしゃっているその公園に向かう道路が、まさにこの工事用の道路として使われる。マンションが建ってしまえばマンションに出入りする多数の車の通路として使われると。きのうもマンションに関連する車の問題が論議になっておりましたが、こういうことにこの道路が使われることになるわけでありますね。  そうなりますと、この新しい公園の利用というものは、子供たちにとっては児童公園ですから、大変危険な状況になることはだれが考えても明らかです。結局、こういう状況を生んだ一つの大きな原因というものは、市当局がまさにこういった公園の交換を進めてきたということに一つの大きな原因があるわけですから、そういう点では市当局としては、やはりこういう子供を危険にさらすという点では大変問題ですから、手を打つべきだというふうに思うんです。  そういった点では、こういう状況になったとしてももう交換は終わったということで子供たちが危険にさらされても、それはさっき局長は行ってみたことがないとおっしゃっておりますけれども、そういう状況で相変わらずほっておくということになるんですか、どうでしょう。 66: ◯建設局長  道路における危険防止の件でございますけれども、その他交通の安全につきましては交通管理者であります警察が規制することになっております。  御質問の工事期間中の問題も含めて交通管理者にそういった規制をお願いするようにして対応してまいりたいというふうに考えております。 67: ◯神谷一委員  私が言っているのは、そういう一般道路の交通安全の話をしているんじゃないんですよ。仙台市が、本来の公園の用地を民間のある人の利益のために交換してしまってそこに公園をつくったと。そしてその公園のためだけだといって本当に短い道路をつくって市道に認定したと。そして、ところが実際にはその市道が隣接のマンションの工事に使われ、マンションの通行に使われ、安全であるはずの子供たちがその公園で遊びに行くのに大変危険な状況にさらされると。こういう状況を生んできた市のそういう行政措置が一体どうなのかと。その点で、市としてはどういうことを考え、どういう手を打とうとしているのか。警察に道路の安全をひとつよろしくお願いしますよと、それだけでいいのかどうなのかということを私は申し上げているんで、そういう一般論を聞いているわけではないんで、そこのところをやはりはっきりと、市の責任としてどうなのかということを再度伺いたいと思うんです。 68: ◯建設局長  私ども道路管理者の立場としても、そういった子供の遊び場に行く通路でもございますので、私どもとしても安全対策ができるものについては実施してまいりたいというふうに考えております。 69: ◯神谷一委員  これは水かけ論になってしまいますけれども、そういう点では原因者として、そういう原因をつくった市としての責任というものをもっと感じていただきたいというふうに思うわけなんです。
     ところで、この道路や公園の用地の分筆登記の際に登記の添付書類として使われた求積図、これが実地測量もしないで、隣接者の立ち会いもなしに隣接の地権者をだまして署名捺印させたものであったことが、本年の2月21日なんですが、最近この土地のもとの地権者である御嶽教宮城大教会の代表者から書面で周りの地権者に明らかにされたという経過があるわけなんです。平成4年3月12日の予算等審査特別委員会、これで私が質問したのに対して、当時の建設局の大根田次長が、これは北山シティハイツの開発の際から市がかかわって進めてきた、そういう公園の交換だという旨を御答弁なさっているわけなんです。したがって、こうした周辺地権者をだましてまで事を進めてきたそういう経過、これも当然当局では熟知しておられるのではないかというふうに考えるわけでございますが、なぜそこまでしてこの公園の交換と道路の開設をしなければならなかったのか。これが周辺の住民にはいまだに明らかにされていない。そういう点では一体どうなんでしょうか。  こういうだました書類までつくってもとの地権者がそういうこともやったということも含めて御調査になっていると思うんですが、どういうことを今御調査されているか、そこもはっきりしていただきたいと思うんですが。 70: ◯建設局長  境界のトラブルについては、私は存じ上げておりませんので、調査もしてございません。 71: ◯神谷一委員  存じていないというのは大変おかしな話なんですが、平成3年の4月22日にこの千代田の周辺の地権者の方々が千代田町の環境を守る会という会をつくられて、石井市長あてにこの問題についてはそういうことで、いわば隣接の地権者の確認、署名等が押された求積図等は、これはだまされてつくったもので、真正に成立したものではないということについて仙台市当局に善処をお願いする、そういう文書が出されています。  そして、さらにその以前ですが、この年の3月12日に千代田町の北町町内会館において開かれた市の建築指導課と公園課長が列席したそういう会合の席でもこのことが問題になって、そして建築指導課長はこの問題についてはこれは調査をするという旨の話をして帰っていると、こういう経過があるんです。  そういう経過があるのに、局長は全然知らなかったという今のお話ですが、どうしたんですか。これはどこか、当時の公園課長、建築指導課長が握りつぶしたんでしょうか、その問題。あるいは、市長が握りつぶしたというのは変な言い方ですか、市長に至る間で千代田町の環境を守る会からのそういうお願いというものは握りつぶされたんですか。これはお返事をお願いしたいというのに、いまだに返事も来ていないそうですが、どうなんでしょうか。 72: ◯建設局長  そのような話し合いの席に両名が出席したという事実はございますけれども、その内容についての記録がございませんのでちょっとわかりません。 73: ◯神谷一委員  文書は……。 74: ◯建設局長  出席をしたというメモでございまして、その中身については記載がございませんので、わからないわけでございます。 75: ◯神谷一委員  私が言っているのは、そうじゃなくて、平成3年4月22日石井亨市長あてに出ているそういう文書、これはどう扱ったのかということを聞いているんです。 76: ◯委員長  それ陳情……、書類の取り扱いについて、担当者。  書類、出ますか。時間が欲しいなら時間が欲しいと言ってください。 77: ◯都市整備局長  当時の担当の者がおりませんで、ちょっと書類がわかりません。ちょっと時間がかかって、今の段階では早急に出すことは難しいと思います。 78: ◯委員長  時間がかかればわかりますか。それ以上、それがないと審議進みませんか。──進みません。  暫時休憩いたします。              休憩 午後1時52分              再開 午後2時 3分 79: ◯委員長  再開いたします。  神谷委員に御照会いたします。  お伺いしますと、今の点で神谷委員の質問は終わるということでございますが、若干の準備が必要でございますので、先に横田委員の方の質問を進めまして、横田委員の質問が終わりましたら再質問をお願いしたいということで進めさせていただいてよろしいでしょうか。  それでは、横田委員からお願いいたします。 80: ◯横田有史委員  質問に先立ってお願いがあります。  議会事務局の方に質問の参考資料としてお願いしておりますので、配付方お願いします。 81: ◯委員長  ただいま横田有史委員から資料の配付要求がありましたので、事務局をもって配付いたさせます。                〔資料配付〕 82: ◯委員長  それでは質疑願います。 83: ◯横田有史委員  公共用地先行取得事業特別会計の中で、音楽堂建設事業費、市債も含めて84億3,500万円が計上されておりますけれども、その積算根拠をお示しいただきたいと思います。 84: ◯財政局長  用地取得原価が80億400万円余り、それから支払利息、取得してからの支払利息が4億2,500万円余り、あと400万円弱が土地開発公社の諸経費でございます。 85: ◯横田有史委員  この東北特殊鋼との用地交渉の、概略で結構ですけれども、経過並びにその契約内容、日時も含めてお願いしたいと思います。 86: ◯財政局長  平成4年12月に市から土地開発公社あてに取得依頼を行い、その後、特殊鋼側と交渉を重ね、平成5年3月16日に売買契約の締結に至っております。  売買契約の内容といたしましては、契約金額80億400万円余り、その支払い条件といたしましては、市への所有権移転登記に必要な関係書類の提出等が済んだ段階で半金の40億余りが支払われ、その後、土地にあります物件の撤去等を行った上で引き渡しがされた後、残金の支払いを行うという内容になっております。 87: ◯横田有史委員  平米単価は幾らになっておりますか。 88: ◯財政局長  50万6,000円でございます。 89: ◯横田有史委員  ところで、ただいま皆さんのお手元に昭和14年6月29日の議会の議事録を配付していただきました。  この経過は、これを読んでいただければわかると思いますけれども、要するに、昭和14年にこの特殊鋼の現在の土地の取得に当たって、この6月29日に先立つ3日前に議会の全員協議会を行い、渋谷市長に全権を委任して協議に当たると。その交渉がまとまって覚書を締結したので、こういう覚書の中身ですということを議会本会議に報告した、これがこの議事録であります。そういう中身をひとつ理解いただきたいと思います。  問題は、この覚書の中におきまして、この中身を読んでいただければわかりますように、用途を変更する場合、または会社移転の場合は、市が寄附した金額を市に会社が寄附するという覚書を交換しているわけであります。私どもも弁護士の方々ともるる相談を重ねてまいりました。当然に、覚書が存在する限り、時価相当の請求権を仙台市は有するというのが当然の解釈というのが共通の見解でございました。したがって、7万5,000平米が現有地です。この間、当初は5万坪弱でございましたけれども、さまざま切り売りをしてまいりました。現有総面積が7万5,000平米、先ほど言いましたように50万6,000円がいわば時価平米単価といたしますと、この価格は375億円という評価総額になります。  したがって、この評価総額の52分の7、これは5円の70銭という計算に、それにさまざまな補償金があります。これを坪単価に直しますと20銭になりますから52分の7、これが我々仙台市として請求権を持つ内容だというふうに考えます。したがって、それを計算いたしますと約50億円、これが仙台市に寄附されてしかるべきという覚書の内容になるはずであります。  したがって、今回の契約に当たりましては、この50億円についてどうするのかということが明記された上で措置されてしかるべきだというふうに考えるものでありますけれども、この点についてのまず御所見を伺います。 90: ◯財政局長  本件覚書につきましては、この14年に結ばれたとここで議事録になっております覚書については、現存しておりません。  実は、私の方でも弁護士とも相談をしてみました。まず、これに基づく具体的な市の権利云々の前に、果してそういう覚書が存在していない状況のもとで一体法的にはどうなるかということで聞いてみましたが、残念ですが、覚書がない以上、当事者間の意思解釈とか意思の確認もできないと。したがって、例えばこの議事録を根拠として市としての権利を何らかのものを行うということは、それは常識外だろうということでございました。  また、これがその当時の、これは本会議でも申し上げましたが、今から五十数年以上前の、本会議で横田委員が引用されました特殊鋼の25年史の中にもはっきり書かれていたと思いますが、当時の軍需産業保護育成というふうな国策のもとでなければあれだけの広大な敷地を買収することはできなかったであろうというふうなこともはっきり書かれてありますが、今とはまるで違う状況のもとで市の産業政策、あるいは雇用政策として行われたということからいたしますと、五十数年を経過した今日、それに基づく何らかの請求を行うということは、それは市としては行うべきでありませんし行う考えもございません。 91: ◯横田有史委員  覚書は会社側には残っているんですか、残っていないんですか。 92: ◯財政局長  特殊鋼側に照会いたしましたが、現存していないということでございます。 93: ◯横田有史委員  私ども議会としては、議会の議事録は何の意味も持たないということで言われますと、その弁護士の顔も見たいわけでありますが、議会としてもきちっと対応しなければいけないということになると思います。それは、後で次にやりますが。  ところで、特殊鋼が村田の県有地に平成元年に移ったわけでありますが、ここに移ったときの県並びに村田町がとったさまざまな措置の内容について説明していただきたいと思います。 94: ◯財政局長  本件用地の買収には関係ない事項でございますので、我々としては承知しておりませんが、推測で申し上げますと移転先については低開発地域工業開発促進法の対象地域に指定されておりますので、同法に基づく条例による税の減免等が行われているのかなという程度は推測しております。 95: ◯横田有史委員  村田町に平成元年、県の土地を購入しております。9万1,545.32平米、平米単価が1万5,658円でございます。総額が14億3,345万9,000円。これが村田町に取得した特殊鋼の金額であります。そしてこれに、これは今後の県での問題にもなりますが、企業立地として500万円の援助が出され、固定資産税についはおおよそ1,500万円程度の免除もされている、こういう措置がなされております。  私は、50年前であるか100年前であるかを問わず、次々と経営が大変になったら新しい安い土地に引っ越す。そのたびに行政から公的な資金の援助をもらう、その利ざやをどんどん会社を太らすために使う、こういう手法じゃないですか。こういうやり方について、私は問題があるというふうに考えざるを得ない。  この公的な契約の内容です。仙台市と会社との覚書という公的文書における約束事ですから。この契約は、50年たったら覚書というのは現存するとすればですよ、局長聞きますけれども、覚書というのは50年たったらこれは廃止するという条項でもあれば別ですが、ない限り、この契約覚書というものは存在する限り続くものであるということは間違いないでしょう、どうですか。 96: ◯財政局長  少なくとも覚書の本物が現存していない以上は、一体どのような意思によって行ったかということも推測でしかわかりませんし、その点では当事者間の権利関係等についてもしっかりしたことは言えないというふうに考えます。 97: ◯横田有史委員  委員長にも照会したいと思いますが、これは本会議、この議会における議事録です。議事録に覚書を結んだと書いてある、その現物が存在しないということをもって覚書は存在しないということになるんですか。  議会で何を確認したかということになります。したがって、これは覚書がないとすれば、なくした問題があるわけでありますから、この覚書を探すまでやってもらう以外ないと。出してもらって、この覚書の執行が……、覚書が存在すれば執行せざるを得ないということですから、覚書を探してもらう以外にないです。そういう議論になりますよ。  ですから、その取り扱いについて委員長においても実際に50億、40億というお金が、市民の血税がどのように使われるかという問題ですから、私は正確にしなければいけない。この予算の執行に当たって、認定に当たって私どもはそこは正確にしないと市民の負託にこたえられないというふうに思うわけで、その点の取り扱いについては委員長にお願いしたいというふうに思います。 98: ◯委員長  委員長としましては、審査の運営を裁く立場であります。  したがって、それに対する見解を述べる立場ではございませんので、これは御当局が今見解を述べた範囲内でひとつ受けとめまして、別な角度からひとつ御審査をいただくという形にしていただきたいと思います。  それでは、先ほどの質問について、神谷委員の方からありました資料についてのまず御答弁の方を先に進めていただきたいと思います。 99: ◯多田都市整備局次長  「天狗山ライオンズマンション建築予定に関する敷地測量図面の隣接者確認署名押印の無効確認について」という申し入れ書の文書のことでございますが、平成3年4月22日、青葉区地域振興課で受け付けております。平成3年4月25日に建築指導課にコピー──写しが回ってきております。同じ平成3年4月25日コピーが来るのと同じ日でございますが、その日に取り下げがあった旨の記録が私の方に残っております。 100: ◯神谷一委員  こういう問題、今取り下げがあったからというふうなお話でございますが、私がお伺いしているのは、この書類をどうということよりも、この書類にある内容について当局は知っているのか知っていなかったのかということをお聞きしたわけですから、そういう点は御存じなんでしょう。こういうことがあったということの経過については。 101: ◯多田都市整備局次長  ちょっと、私自身の話になって申しわけございませんが、この文書は今初めて見るもので、存じておりません。 102: ◯神谷一委員  そういうことで多田次長は御存じないということでありますが、いずれにしてもこの問題については市と公園用地の交換を行い、そして大京にマンション用地を売り渡したと。御嶽教のそういう行為があったわけでありますが、その有力な関係者に当市議会の元議員であり議長までおやりになった方が関係しているということを伺っているわけでありますが、その方から何らかの圧力、とまでは言わないまでも何らかの口きき、そういうものがあって、いわば同教団が結局は不足して困っている駐車場を確保してやる、あるいは同教団が大京に売り渡した土地に建てられる予定の大京のライオンズマンション建設に便宜を図るために行った一連の行為というようなことが言われているわけでありますが、その点は一体どうなのか。そういう経過があったのかどうなのか。  少なくとも、今言ったような元市会議長までおやりになった方から何らかのこの問題についての口ききがあったのかどうか、ここのところはひとつはっきりしていただきたいというように思うんですが、いかがでしょうか。 103: ◯多田都市整備局次長  存じておりません。 104: ◯神谷一委員  存じていないということでありますが、いずれにしてもそういう点では、市が公園用地の交換をやったと。その結果として、しかもその交換をやった理由というものがいまだに住民にはほとんど納得のいくようには、周辺住民には明らかにされていないという状況があるわけであります。  そして、実際には藤井市長は先ごろから子供を大切にする市政ということをおっしゃっているわけでございますが、実際上の問題としてこういう形で市の行政措置、そういう行政措置がいわばかかわって、さっき申し上げたような、子供が公園で遊ぶという状況についても危険な状況というものがこれから招来しようとしているということもあるわけであります。したがって、これらの問題については、十分に調査をして適切な対応をしていただくことが必要ではなかろうかというふうに思うわけでございますが、この点の市長の御所見を伺って私の質問の終わりにしたいと思います。 105: ◯市長  お答え申し上げます。  子供の生活環境を快適なものにしていくというのは我々の責務ではございますが、その当該地域に関する事実関係につきましては、残念ながら私は承知しておりませんので、今後関心を持ちたいというふうに思っております。以上でございます。 106: ◯委員長  次に、市民クラブから発言予定の方は、質疑席にお着き願います。         〔菅間進委員、叶成希委員、質疑席に着席〕 107: ◯委員長  順次、発言願います。 108: ◯菅間進委員  私の方からは、道路維持費に関連しお尋ね申し上げます。  平成5年12月23日、市営バスが根白石杉下前先路上で突風にあおられ、左側水田に横転、乗客1名中1名が軽いけがを負っています。この事故の原因についてどのように把握されておりますか、まずお尋ねいたします。 109: ◯建設局長  当日は、天候が大きく崩れまして予想されない突風も発生いたしたと、そういう厳しい条件だったというように聞いております。 110: ◯菅間進委員  今、局長の御答弁のとおりだと思うんですが、交通局の運行上の管理ミス、運行中止の連絡のおくれなども当然この事故の原因につながるものと思われますが、道路管理者としての責任についてはどう思われるか。今お答えになったように、この日たまたまこの道路が全面凍結して、たまたま予想もできない強風が吹いたからどうにも防ぎようがないというふうなお考えでしょうか。  この路線を走る運転手の方にバス乗車時聞いたところ、この現場は風が吹き抜ける場所で、降雪の際は凍結が起こりやすく危険な箇所であると言っておりました。どのような御認識でしょうか。  関連し委員長に御了解を得たいんですが、運行管理上、企業管理者にもお聞きしたいと思いますがよろしいですか。 111: ◯委員長  そのように取り計らいます。 112: ◯菅間進委員  運行管理上、企業管理者の御認識もあわせてお聞きしたいと思います。 113: ◯建設局長  先ほど御説明いたしましたように、そういった非常に厳しい条件の中、しかもこの地区は常にほかより強く風の吹く場所だというふうに承知しております。  また、道路の幅員も幅が4.5メートルということでバスが運行するには最低の幅員ということで待避所を設けながら運行していただいた経過がございます。そういったことから、早急な道路改良が必要だというふうに認識しております。 114: ◯交通事業管理者  根白石の事故につきましては、これまでに考えられないような異常気象であったことを考慮したといたしましても、運行管理上もう少し素早い対応をすべきであったと認識いたしておるところでございます。  今後におきましては、関係機関との連絡を密にするとともに、路線の巡回を綿密に行いまして運行制限等の素早い対応を行ってまいりたいと考えておるところでございます。なお、ちなみに事故後、当路線につきましては連絡を早急に行うように車内に無線機を携帯するようにいたしたところでございます。 115: ◯菅間進委員  道幅を広くするとかそういった対応をとると。また、交通局の方もその対策を講じているということでございます。ただ、ここで考えなければいけないのは、交通局の事故の件で建設局に質問しているということ、これがなぜ質問されるのかなというふうにお思いになる部分というのは、何というか、いわゆる企業局と本庁部局の意思の疎通というか、これが非常に欠けているような私は気がするわけです。この事故は、先ほども言いましたけれども、たまたま1名しか乗客が乗っておらず、けがも軽くて済んだからどうにか……、こんなものだという感じでいらっしゃるかもしれませんけれども、もしこれが多くの方が乗っていて重ねもちのような形になったような事故になって、多くの方が重傷者が出たりけがをしたらどのような対応をしていたのか、この辺の対応の仕方が非常に責任の重さというものについて、事故の大きさ云々じゃなくて、何か問題があるのではないかというふうに私は感じるものなんです。  これが一般市民のマイカーの事故だったらどうか。道路管理者として、現実に今この12月23日の事故が起きた道路の改善について、今後やるというふうに言っていますけれども、その後、起きたときからの対応についてどういうふうに対応したのかお尋ねしたいと思います。 116: ◯道路部長  緊急策といたしましては、事故後において道路幅を明示する視線誘導標識を設置してございます。  今後につきましては、先ほど局長からも申し上げましたけれども、幅員の狭隘という問題については、現在関係者とお話しし拡幅改良する予定で、既に準備し話し合いを進めている状況でございます。 117: ◯菅間進委員  そういうふうに取り組んでいただいていること、進めていただきたいと思いますが、この道路について、雪よけであるとかロードヒーティングであるとかの技術論は私はここで申すつもりはありません。市内にこのような凍結による危険箇所がまだあるのではないかというふうに危惧するものであります。大分春になりまして、これからはないと思いますけれども、今後の問題としてそういうふうに話をするわけですが、凍結だけではなく、穴があいて危険であるとかそのような危険箇所についての情報の収集及びその対応が求められていると思うものであります。そういったことについて、どのように実態を把握されているか、また情報の収集をしているのかお聞かせください。 118: ◯道路部長  危険箇所の情報の収集でございますけれども、私ども職員が随時各区内パトロールをやってございまして、また住民からの通報等も行っておるところでございます。また、さらに国道、県道につきましては、業者委託しながら道路の附属物あるいは路面の損傷等を確認し早急な対応を進めておるところでございます。  冬季間においては、除融雪業務の中で業者が事前に路面の状況のパトロール等を行いながら、あわせてその辺の損傷の状態も把握させておって、安全な内容にしていきたいということで努力しているところでございます。 119: ◯菅間進委員  各区をパトロールしているということですけれども、早急にという、その早急が、今具体な事故の話をしますと、以前から道幅が狭くて危険であるというふうに認識しているのにそれに対応していないんですね、実際。今からやるといってもう既に事故が起きていると。さっき言ったように、1人のけがだからいいというものではない。それについての早急ということはどういうふうに考えているのかお聞きしたいと思います。 120: ◯道路部長  基本的には、緊急業者等を張りつけながら穴の損傷等を即補修する体制を各区で対応させておる状況でございますので、御理解いただきたいと思います。 121: ◯菅間進委員  後ろの方からも、早急は早急だということで御批判がありましたけれども、要するに手おくれになってはいけないということで私は申し上げたつもりでございます。ぜひ、平成6年度市道補修に対しこのような観点からの積極的な市民サービス、安全管理を行っていただきたいと思うものであります。  建設局長にその決意と、市長には行政は最大のサービス産業であるという御認識と安全管理のウエートについての御認識をお伺いいたし、この件についての質問を終わらせていただきます。 122: ◯建設局長  委員の御指摘のとおり、道路の安全管理を図ることは市民サービスの中でも最も重要なものというふうに考えております。  したがいまして、平成6年度におきましては予算の効率的な執行を図りながら安全な道路の確保に努める決意でございます。 123: ◯市長  お答え申し上げます。  市民の生命、財産を守るということは、市政の基本にかかわる問題でございますので、市政全般に関して常時点検をし修復等を行い、また情報等の問題につきましても十分な体制をとれるよう全庁的な体制をこれに傾けたいというふうに考えております。以上でございます。 124: ◯叶成希委員  質疑に先立ちましてお許しをいただきたいと思いますが、参考資料を事務局のもとに用意をいたしておりますので、配付方お取り計らい願います。 125: ◯委員長  ただいま叶成希委員より資料の配付要求がありましたので、事務局をもって配付いたさせます。事務局の方、配付願います。                〔資料配付〕
    126: ◯委員長  発言を願います。 127: ◯叶成希委員  私は、現在長命ケ丘団地に計画が進められておりますパチンコ店の出店に関して質問をいたしたいと思います。  まず初めに、長命ケ丘団地、16年前から入居が始まっておるわけですが、このような新たな住宅団地造成の際の用途地域指定の基本的な考え方についてお伺いいたします。 128: ◯計画部長  用途地域の基本的な考え方でございますけれども、開発区域の将来土地利用計画に基づきまして用途地域を定めていくわけでございまして、具体的には戸建ての住宅を計画している地区、これについては第1種住居専用地域、それから集合住宅を計画している地区につきましては第2種住居専用地域、それから地区内居住者の日用品、食料品、これらを販売する店舗あるいは飲食店の立地を図る地区センター、こういうところにつきましては少し幅がございますけれども、第2種住居専用地域、住居地域、それから近隣商業地域と、こういうものを指定していく考え方でございます。 129: ◯叶成希委員  ただいま御答弁いただいたように、ある程度のその地域、どういうような、低層住宅あるいは中高層の集合住宅、そういうものをある程度見込んで用途地域の指定をされると、全くもっともだと思います。その中でお伺いしたいのは、近隣商業地域でございますが、これについて当然、団地が完成しましてそこに人口フレームと申しますかこれだけの人間が住んで、将来入居がすべて済んだ時期にはこのような団地になるであろうと、そういうような想定をなされると思いますが、その中で近商地域、どのようなものを想定されておられるのかお伺いします。 130: ◯計画部長  住宅団地の中の近隣商業、我々通称スポット近商というふうに呼んでおりますけれども、これらの場合は地区内の居住者の日用品、それから食料品を販売する店舗、飲食店でございますけれども、こういったものの立地、誘導ということを想定しておりまして、ある程度にぎわい性というものも考えたような土地利用を目指すというような位置づけでございます。 131: ◯叶成希委員  その中でパチンコ店は想定されておりますか。 132: ◯計画部長  建築基準法上は認められておりますので、想定はしております。 133: ◯叶成希委員  昨年の12月15日でございますが、長命ケ丘町内会連合会からパチンコ店出店反対の陳情ですか、あったと思いますが、どのように検討、対処されようとしているのかまずお伺いします。 134: ◯計画部長  平成5年12月15日に、ただいま御指摘の陳情書をいただいております。  これにつきましては、私ども関係の各課、都市計画課、建築指導課、環境計画課、それから教育局総務課、青少年課、これらの課が集まりましていろいろ協議を行っておりまして、当該の遊技場計画というものにつきましては、現行の都市計画法及び建築基準法の制限内の行為だということで、建築主に対しての建築計画そのものを断念するというようなことは困難であります、という旨の回答をいたしておるところでございます。しかしながら、今後のまちづくりということを考えましたときに、やはり一つの大きな課題かなというふうにとらえておりまして、その後の対応につきましてはなお関係課といろいろ協議をしながら引き続き検討、対応について考えてまいりたいということを考えております。 135: ◯叶成希委員  参考のためでございますが、このような、いわゆる住宅団地と称するところで仙台市内で、現実にこういうような住宅団地と言われる中にパチンコ店が経営されているというのはあるんでしょうか。 136: ◯計画部長  私ども調べによりますと、市内の住宅団地の中でパチンコ店が経営されているのは、この長命ケ丘4丁目のパチンコセンコーというパチンコ屋がございますけれども、ここのみでございます。 137: ◯叶成希委員  実は、今回の新たなパチンコ店出店というようなことで、これが近商地域、建築基準法上は問題ないということになりますと、一つの団地の中に二つのパチンコ店ということになるわけでございます。  地元の方々が反対していると。その理由というものを、まずはっきりしておきたいなというふうに思います。お手元に長命ケ丘の地図をお配りさせていただきましたが、この地域、よく見ていただきますと今話になりましたパチンコ店センコーというものが北側の方に現在ございます。この周辺、80メートルの線を引いておりますが、下の方に現実に幼稚園があります。また、西側に当たるところに長命ケ丘小学校、さらに東側には長命ケ丘中学校と。そしてまた、この地図には出ておりませんけれども、この上の方に長命ケ丘保育所というような状況になっております。しかも、この予定されておりますパチンコ店の西側の道路、これは幅員16メートルございますが、その半分近くが歩道あるいは街路帯になっております。そしてまた、その東側の方は6.2メートルの道路でございますが、しかもここが1種住専、いわゆる一番規制の大きい1種住専というような状況になっております。  このようなことから、地域では生活環境の問題あるいは住環境の問題、そしてまた教育環境の問題というようなことで今回反対運動を展開をしているわけでございますが、市長さんにお伺いしますが、このような状況で反対運動が起きていると。このことに関しましてどのように受けとめられておるかお伺いします。 138: ◯市長  お答えを申し上げます。  先ほど部長の方から答弁をいたしましたように、現行法の中では規制は困難であるというふうに考えておりますが、住民の方々のそういったお気持ちを考えるときにはやはり一つの検討課題とすべきであろうと、こういうふうに考えます。以上であります。 139: ◯叶成希委員  次に、現実にこの出店についての開発行為の事前協議あるいはそれに伴う建築確認申請等、これ当局の方に出ておりますでしょうか。 140: ◯指導部長  現在まで開発行為の事前協議は提出されておりません。また、建築物の確認申請等でございますが、中高層の指導要綱に基づく建築計画届け書も出されておりません。当然に、基準法に基づく確認申請の受理もしておりません。 141: ◯叶成希委員  パチンコ店の営業については、市関係では建築基準法、もう一つ県の公安委員会の方で所管している風俗営業に関するいわゆる風営法、これをクリアしなければ実際に開店できないということでございますが、この手続の順序というものはあるんでしょうか。 142: ◯指導部長  基準法も風俗営業法もそれぞれの所管で施行されるものでありますが、建築基準法においては風俗営業法は建築の確認の対象法の範囲に入っておりません。そうでありますので、審査する際は同法をクリアするというような必要のないものでございます。 143: ◯叶成希委員  今、いろいろ質疑応答の中で、仮に確認申請が上がった場合、現行の法ではこれは認めざるを得ないと。もちろん中身にもよるわけですけれども。  今いろいろ、都市計画、これは土地利用計画がありまして都市計画ができると。さらにまた、その中で地区計画あるいは特別用途地区に関するいろいろ条例ということがあるわけですが、このきめ細かなまちづくりといった点で、私手元に持っていますこの資料によれば地区計画は身近な環境についてきめの細かい環境の整備を行うための住民参加によるまちづくり制度であると。そしてまた、この制度の活用によって地区の持つ個性や自然、歴史などを生かしたまちづくりができますというふうになっておりますが、今回のこのパチンコ店についてこの地区計画制度というものを活用できないのか。  さらに、特別用途地区につきまして、住環境と教育環境を保護すべき文教地区等についてさらに厳しい規制がかけられるというようなことになっておるようでございますが、この辺も今回のパチンコ店については適用されないというふうに判断されておるのかどうかお伺いします。 144: ◯計画部長  新しく団地をつくる場合には、地区計画制度を導入するという方向が最近、そういう形で行われておりますけれども、問題は近隣の住民の方の権利ももちろん大事でございますけれども、土地の所有者の権利というものも当然あるわけでございまして、したがいましてこういった団地内の近隣商業が指定されている地区というのは、先ほど来申し上げておりますように、当然許容される建物、建てられるわけでございまして、それを規制する地区計画制度というものを実際にかけられるかどうかということにつきましては、この法の趣旨からまいりまして土地所有者の承諾を得なければならないということになりますので、なかなかその辺は実際規制をかけるということについては難しいのではないかと。  また、特別用途地区条例、建築条例の規制でございますけれども、これはまとまった地区において特定の土地利用目的の実現に向けての建築行為の規制、誘導を行うものでございまして、パチンコ店ということに特定をした立地のみを規制するといったような特別用途地区の指定は難しいのではないかというふうに考えております。 145: ◯叶成希委員  実は、12月15日に地域の方々、長命ケ丘団地、有権者数が6,531名だそうでございますが、わずか10日の間に署名者数5,426名と83.1%を占める署名簿が集まっておると。これは裏返して言えば、地域の方々がこのパチンコ店出店に対して極めて遺憾の意の表明であり、と思うわけですが、この件につきまして市長はいかがお考えか。 146: ◯市長  お答え申し上げます。  陳情書の署名がそれだけの多くの比率を占めておられるということは重く感じるわけでございますけれども、先ほど申し上げましたとおり現行の法律の範囲の中では決定的にこれを、出店を取りやめさせるという、そういう規制力はどこにも見当たることができないので、その点に関しては極めてじくじたる思いがいたすわけでございます。  私としましては、しかしそういう住民の意思もございますので、どれだけ可能性があるかどうかわかりませんけれども、何か次善、三善の対応策があるかどうかについて模索をしてみたいというふうにも考えておるところでございます。 147: ◯叶成希委員  いろいろ二次、三次の方法を模索したいということでございますので、ぜひそのような方向でお願いをいたしたいと思います。  次に、都市計画街路事業費について3点ほどお伺いをいたします。  昨日の質疑の中でも都市計画街路事業の進捗あるいは名称等について質問がございましたが、この事業を推進する前段となりますのが用地買収であろうかと思います。そういうような意味で、かつて耳にしたのは、用地買収というものがなかなか困難な時期があったようでございます。今では、本来は原則として買収方式でございましょうが、代替地の要請というものも出されておると聞いておりましたが、現在都市計画街路事業における代替地の需要状況、どのようになっておるのかお願いいたします。 148: ◯財政局長  都市計画街路事業に係る代替地の需要状況でございますが、地権者から代替地を要求される割合というものを5年度の場合で見てみますと、2月末現在の集計で、全体の約3割程度という形になっておりまして、件数で25件、25区画を提供しているというふうな状況でございます。  御指摘のように、一時期いわゆるバブル経済のもとにおきましては土地の先高感というようなこともありまして、なかなか代替地の提供が困難というふうなこともございましたが、現在ではそのような経済情勢はなくなりましたことや、その後代替地の確保等に努めましたことから、現時点では代替地不足により用地買収が難航するという事例は極めて少なくなっております。 149: ◯叶成希委員  それで安心したわけでございますが、そのようなバブル時代に代替地対策の一環として野山第一土地区画整理事業泉区の七北田で施行しているわけでございますが、この事業の進捗状況と、完成することによってどの程度の代替地用地が生み出されるのかお伺いいたします。 150: ◯用地部長  野山第一土地区画整理事業の進捗状況でございますけれども、この事業は代替地対策の一環といたしまして、地元地権者と仙台市土地開発公社が組合施行による土地区画整理事業として実施しておりまして、平成5年6月17日に事業認可を得まして、平成5年7月14日に設立総会を経て11月1日に工事に着手しております。  なお、これの完成の目途は平成8年3月末でございまして、鋭意今事業を進めているところでございます。なお、この事業を完了した場合確保できる代替地数でございますけれども、一応保留地も含めて64区画を見込んでおります。 151: ◯叶成希委員  この区画整理事業等の手法というんでしょうか、これ初めてここに仙台市として導入をしたわけでございますが、都市計画街路事業に限らず公園用地とかいろんな形で用地取得をしなければならないわけでございますが、このような区画整理事業の手法というものも今後とも公共事業の円滑な推進という点で非常に大事じゃないかというふうに思いますが、今後の取り組み方針についてお伺いいたします。 152: ◯財政局長  御指摘のように、この土地区画整理方式による代替地の確保というものは、今後の方策の中の有効策の一つであろうというふうに考えております。今後におきましては、代替地の需要が予測される地域で、そして未造成の土地が容易に確保できまして、そしてかつ地元と一体になりまして開発することが有効であると、そしてまた地域のまちづくりにも貢献できるというふうなケースにおきましては、この方策の採用について十分検討してまいりたいというふうに考えております。 153: ◯委員長  この際、暫時休憩をいたします。  再開は3時10分ごろの予定でございます。              休憩 午後2時55分              再開 午後3時13分 154: ◯委員長  再開いたします。  次に、自由民主党市民連合から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。        〔佐藤正昭委員、柿沼敏万委員、質疑席に着席〕 155: ◯委員長  副委員長とこの際交代いたします。            〔委員長退席、副委員長着席〕 156: ◯副委員長  委員長と交代いたします。  順次、発言を願います。 157: ◯佐藤正昭委員  それでは、公園整備費についてお尋ねをいたします。  七北田公園の競技場についてであります。  昨日、東北電力がJリーグの構想を受け入れたと、加盟権を新チームに譲渡することになったと。これでJリーグチームの誕生に向けて大きく一歩踏み出したわけでございますけれども、質問をさせていただきます。  まず、昭和61年12月に七北田公園の基本設計の中で市民利用施設のスポーツ広場としての位置づけによりますところの七北田公園の整備の基本設計がなされました。そして、平成4年になってJリーグが可能な球技場としてJリーグの加盟要件の一つであります1万5,000人収容可能で夜間照明設備のあるスタジアムということで整備の方針がだんだんこのように変化をしてきたと思われます。ことしになって、議会で市長も2万人にできる限り近づけていきたいということもあったですけれども、七北田公園の球技場整備の歴史的な経緯、経過についてお伺いをいたします。 158: ◯公園課長  お答えいたします。  昭和61年の12月に今、お話にございましたとおり七北田公園の基本設計の中でスポーツ広場として位置づけてサッカー、ラグビーの試合が可能なものということで位置づけております。それが始まりでございます。  その後、平成2年に球技場として位置づけましょうということで球技場としての整備構想を検討いたしまして簡易なスタンドを持つ球技場という形で計画をいたしました。  その後、平成3年に、もうちょっと本格的な球技場として計画を発表いたしまして、メーンスタンド、バッグスタンドを持つ、約1万2,000人の収容人員を持つ球技場という形で計画をしてまいりました。  その後、今お話しございました平成4年9月Jリーグの試合の開催可能なもので、夜間照明つき約1万5,000という形で計画が大きくなりました。  その後、平成5年6月に観客席のすべてを覆う屋根の設置を計画するということでJリーグの対応と発表いたしております。  現在は、基本設計を進めているところでございます。 159: ◯佐藤正昭委員  今回の平成6年度の予算の中で1億6,000万円、七北田公園球技場の整備費の予算が計上されているわけでございますが、具体的に何を行うのかお尋ねをいたします。 160: ◯公園課長  お答えいたします。  1億6,000万円の予算のうち約6,000万円が実施設計の費用になります。あと1億は上下水道と地下埋設物の切り回し、それからグリーンフェア仙台を行ったときの残滓といいますかそういうものが残っております。そういうものの片づけ、整正という形になろうかと思います。 161: ◯佐藤正昭委員  日本プロサッカーリーグの常務などが、Jリーグチームの収支という点から見れば、1チーム、年間平均で20億ほどかかると。そうすると、入場料収入は、今入場料が大体2,000円平均でいっておりますから10億から15億必要だということになっております。ことしは、12チーム総当たり2回戦で前期・後期、Jリーグが行われるわけでありますが、年間44試合、半分がフランチャイズ、ホームゲームということになります。そうすると22試合であります。1試合平均のチケットが2,000円、掛ける22試合、そして仙台市が計画されている2万人にできる限り近づけたスタジアムということになりますと、2万人で計算をいたしますと8億8,000万の入場料の収益が上がるということになりますが、どこから見ても10億から15億という、そこまでには足りないという、収支面から見れば、3万人以上のスタンドが望ましいという発言を常務なり専務なりもしております。そういう今、状況にあります。  それで、私、東京のJリーグの施設を担当する人に、実際電話をかけてお聞きをいたしました。そうしたら、仙台はきちんと2万人あれば大丈夫だろうと。このボーダーラインが2万人ということで、この2万人にいかに近づけるか、それをいかに超えるかというところが一つのボーダーラインになっているのでありますけれども、そのようなJリーグの加盟要件を満たすスタンドの設置は可能なのでしょうか、お願いをいたします。 162: ◯公園課長  お答えいたします。  現在発表されておりますJリーグ規格、今おっしゃったようなお話でございますが、これには十分こたえられると。今、心がけております。今現在も多分何とかなるだろうという形で2万人に限りなく近づけるという形で考えております。 163: ◯佐藤正昭委員  そこが微妙な線引きなんですね。2万人に近づけるということで1万5,000から始まっていますから、1万六、七千なのか、それとも1万9,000幾らなのか、2万人を超えるのか、その辺がうんと微妙なところなんで、もう少し詳しいところをお願いをいたします。 164: ◯建設局長  今、公園課長から御答弁申し上げましたように、現段階では超えられるかどうかということはまだ明確ではございません。私どもは、できれば超えたいという気持ちで工夫を凝らしているところでございます。  Jリーグの一つの指針ですけれども、1万5,000人以上ということでございますし、公式リーグ戦の状況は2万人以上と、確かにそうございますので、私どもはぜひ公式リーグ戦という線まで持っていきたいということで検討を行っているわけですが、また一方では新築、改築はできれば3万人以上が望ましいということも一方であるわけでございますけれども、あそこの予定地の敷地の条件からすればまず3万人は到底無理でございますので、2万人を目標に、今工夫をしております。 165: ◯佐藤正昭委員  今、御答弁をお聞きしますと、聞き方がいろいろなかなか難しい御答弁かなと思われますけれども、限りなく2万人ということなんだろうなというふうに理解をいたします。ぜひそのような形で2万人のスタンドつきの球技場ということでお願いをしておきます。  さて、ことし、今年度、来年度ですか、1994年平成6年度に電力のJリーグ構想受け入れによりまして東北地域リーグに入ります。ここでいい成績をおさめると。そうすると、95年度にはJFLリーグに入る。そして今のところ、予定では仙台のチームは来年9月ごろに準加盟をしたい。そして96年度、またJFLの中で準加盟の中でいい成績をおさめて、そして97年度に正式加盟をしたいと。そのようなスケジュールになっているわけであります。それでどんどんいろんなところでいろんなチームの構想が今出てきております。Jリーグ12チームでありますけれども、最終的に16チームまたは18チームと言われておりますけれども。今12までいって13番目には柏レイソルが日立市、これがJ1で5位のチームでありますけれども、これが行く行く来年あたりには入るんだろうなと。そして14番目には大阪のセレッソ大阪が、ヤンマーディーゼル、日本ハムやカプコーンなんかが出資したところでありますが、これも準加盟をいたしましたので、もうここまで14番までは確実な状況になりました。  それで、この間新聞にも出ました京都サンガ、J1リーグで10位のチームでありましたけれども、京セラや任天堂の出資によって一つ大きなところで、準加盟の申請をこの間しまして、これ却下されたんでありますけれども、スタジアムさえ完備されればということで今、京都市と相当打ち合わせをしておりまして、これも相当有力な状況になっております。  そして今、九州鳥栖ではPJMジャパンがそこに向かって進んでいる、これで16。もう大塚製薬が徳島でやっている、甲府クラブが甲府でやっている、調布でもある、郡山でもある、福岡でもある、長崎でもあるということになると、もうとてもこの状況では仙台、なかなか回ってこないということになります。これは何かといいますと、これは1997年度に正式加盟をしないともう一生回ってこないということです。これは97年度ということに意味があります。  それで、東北中核Jリーグチーム設立懇談会では平成9年度にJリーグ昇格を目指していますが、現計画で平成9年の、Jリーグは3月から始まりますから3月より供用開始ができるのでありましょうか、お願いをいたします。 166: ◯公園課長  お答えいたします。  今、これからやります実施設計に要する期間、それから建築の工事の工期、それから芝生の養生、それらを考慮しますと標準的な工期をかけていきますと平成9年3月の供用開始はかなり厳しいと思います。しかし、実施工程は基本設計と実施設計がきちんと明確になった段階でその中で明確になります。その中で、お話のありました時期に向けまして、目標といたしましてできるだけそこをクリアできるような努力をこれからしてまいりたいと思っております。 167: ◯佐藤正昭委員  できるだけということで、できなかった場合はだめだということになるんで、その期日的な問題もうんと微妙でして、97年3月からの97年度のJ1に対応できる、そういうところで3月にオープンをしてもらわなければ困るわけなんで、そこを目指してぜひ鋭意努力をしていただきたいと思います。  さて、仙台市として七北田球技場、これはいろんな特徴があるかと思われますけれども、ほかにないよさといいますか特徴というものはどういうところにあるんでしょうか、お願いをいたします。 168: ◯建設局長  本会議でも御答弁申し上げましたように、国際試合が開催できると。それから、観客席のすべてを屋根で覆う設備にすると。そういったことで、観客の皆様に対して快適な場ということがまず一つ言えようかと思います。夜間照明は当然、Jリーグ対応でございますから設置します。  また、大型映像システムの導入というお話もございまして、これなども観客サービスに配慮したということからすればぜひ導入をしてみたいというふうに考えております。 169: ◯佐藤正昭委員  いろんなスクリーンシステムとかいい設備になるんだろうなと。都市型球技場として、Jリーグの本体でも七北田公園球技場は地下鉄との連係というところで相当な期待を持っております。これで建設局緑政部として交通局と地下鉄との結節について御相談をしたことがあるのでしょうか、お伺いをいたします。 170: ◯建設局長  七北田球技場の一つの特徴といいますのは、唯一の仙台市の地下鉄を利用できるということであろうかと思います。そういったことで、交通局と具体的な協議はしてございませんけれども、前局長が地下鉄の建設本部長をしたという経験からいろいろ局長から御意見を伺っております。  その中では、かなり条件としては厳しいだろうということもございます。また、都市公園法上も公園の上を地下鉄が占用しているということからして駅舎の建設はこれもなかなかクリアするのは難しいかなということでございまして、まだ具体的なそういった話し合いには入ってございません。 171: ◯佐藤正昭委員  そうですか。  私は、球技場と交通アクセスというのは大変重要な問題だと思います。今のうちからぜひきちっとしたお話し合いをしていてもらわないと大変困ることになるなと思っているわけでございます。  ぜひ、地下鉄と球技場を直結するような設備を整備していただいて、ぜひ地下鉄の八乙女駅と泉中央駅の間に七北田公園駅なりJリーグ駅ということで、そういう駅を設けて、この駅と球技場を直接に結んで利便性をよくするという、こういうことがうんと大切なこととなってくると思われますが、交通局としてはいかがお考えでしょうか。 172: ◯交通事業管理者  地下鉄を御利用いただくことは大変ありがたく思っておるわけでございますが、臨時駅を設置するということになりますとやはり問題点は二つくらい大きなものがあろうかと思います。  まず一つは、勾配のないところ、1000分の10以下の勾配でないと駅がつくれないということになりますので、そういう場所をその中に設定いたしますと大体泉中央との、駅と駅との間が駅中間で350メートルということになりますんで、発車するとすぐ着いちゃうというふうな状況が一つ見られます。  ただ、それの中で今度は大きな問題としまして、たとえそういう形で駅をつくってもよろしいのですが、今限りなく2万人というお話でしたが、そうすると半分の方が地下鉄に乗ると仮定いたしますと1万人の方が地下鉄に押しかけてこられるということになろうかと思います。そうしますとパニック状態になりますので、やはり臨時駅は大きな駅広──駅前広場を必要とせざるを得ないだろうというふうな考え方を持っております。  したがいまして、その駅広がただあの場所ではなかなかとり得ないだろうということから、それが一番、私どもとしては心配な点でございまして、例えば福岡あたりでございますと、福岡の競技場から600メートルくらい地下鉄まで離れているんだそうでございますが、そのうちに人が歩いていって人が散らけて、地下鉄に乗るときはちょうどいいあんばいになるというふうな話も聞いておりますので、ある程度、その距離でいきますと泉中央までお歩きいただきまして余韻を残して終点からお乗りいただくというのがいいのかなというふうなことも考えておるところでございます。 173: ◯佐藤正昭委員  今の話はわかるんですよ。それは私もよく存じております。そういう考え方じゃないんですよね。これは今、何か人が地下鉄に乗るのが迷惑なような言い方をされましたけれども、そういうことじゃなく、もっと皆さんに地下鉄に乗っていただくということ、そういう姿勢が大切なことだなと思うんですよ。  それで、私も都市計の一つとして駅と球技場が直結すれば、私は今、Jリーグのチケットにぜひ地下鉄の券をつけて、そうやって売って地下鉄の収益に結びつけていただきたいなと思います。年間、ホームゲーム30試合のうち15試合仙台でやったとします。これ、今2万人と言われましたので、2万人の人が見にくる。そして往復500円取りますよ。そうしたら、1年で1億5,000万円交通局に入るわけなんですよ。こういう発想がひとつ大切なことになるのではないでしょうか。  そういう発想を、皆さん頭のいい方ですから、その辺を考えないで、それはできない……、答えが最初からだめだではだめなんで、もっとよくお考えをいただいて御検討をしていただければいいがなと思います。  さて、市民が大きな期待を寄せるJリーグでございます。この設備を整備するのは仙台市の役割と思っておりますけれども、現計画でJリーグが仙台に誕生した場合、その要望に十分こたえられる施設になって、そのアクセス面すべてを含めてそうなっていると思われれますでしょうか、お願いをいたします。 174: ◯建設局長  これまでも御答弁申してまいりましたように、まず公式戦の2万人という、これさえクリアできれば対応できるというふうに考えております。
    175: ◯佐藤正昭委員  何といいますか、対応ができるということじゃなく、十分に市民の要望にこたえられるかというところが大切なんです。物はできました、2万人入るからいいですと、これではないと思うんです。  この間の私の論議の中でも、仙台市民というのは殊に東北人特有の奥ゆかしさがあってなかなか要求が表に出てこないところが相当あります。引っ込み思案でわからないものになかなか手を出さないというか、そういう市民性というものがあるところかと思われます。そういう意味でも、スタジアムにしても市民の要望に十分こたえる、かゆいところに手が届くという、そういう市民感情を的確にとらえてJリーグへの市民の大きな期待を踏まえて対応していくことが必要かと思われます。  最後に、市長の御所見をお伺いをいたします。 176: ◯市長  お答えをいたします。  Jリーグチームを仙台にというのが今、この土地の活性化の大事な一つであろうかと思います。市民もフィーバーしておりますし、また地域全体でそれに勢力を結集をしているところでございまして、先ほど来お話の中にありましたように、これは全国的に成功・不成功を争う状況になっておりまして、東北の中ではやはり仙台にということで今懸命にJリーグの実現に向けて地域一体になって取り組んでいるところでございまして、その目標に向けて私どもは、我々がなし得ることのすべてをこれに傾けなければならない。その一つがスタジアムの問題であり、また市民にこたえられるようなスタジアムの環境をつくってやらなければならないということでございますので、御趣旨を踏まえてこれからも努力するようにいたしたいと、こう考えるところでございます。以上でございます。 177: ◯柿沼敏万委員  私からは、長町副都心整備についてお伺いをいたしたいと思います。  そのうちの都市計画決定の時期、そして地元住民の同意を得ながらの合意形成とはというところ、そしてJR東北本線の高架問題と長町駅を含みます新駅の設置について、この3点についてお伺いをいたしたいわけでございます。  まず初めに、仙台市の方針といいますか今日まで進めてこられました経緯、すなわち構想を発表しながら、そしてその構想をイメージして模型をつくり、3度にわたる住民の方々への説明等々、長町都市整備室が主体となって、私は一生懸命地元の意向を尊重しながら今日まで進んできているものというふうに信頼をしているわけでございますけれども、過般の報道によりますと仙台市は構想段階の失敗というような報道がなされました。  その意図するところは、市が構想段階から住民参加を進めなかったためだと、こういうふうな論評というんですか意見もあるようでございますが、仙台市の今日まで進めてこられましたことに対する気持ち、そして今後の進め方に対する方針というものに変更はないのか、その辺のところのお話をまずもってお伺いしておきたいと思います。 178: ◯都市整備局長  長町地区につきましては、仙台市の副都心整備計画の中ではっきりと南の副都心ということで位置づけておりまして、方針の変更は考えてございません。今後とも住民の皆さんの協力、理解を得ながら進めてまいりたいと、このように考えております。 179: ◯柿沼敏万委員  私は、やはり今日まで進めてくる段階で、最初から住民の方に副都心の構想を持たずして今から長町副都心をやりますからということの進め方と、ある意味では構想をある程度明示しながらその御意見を伺い、そして修正をし、さらに意見をまた聞き入れてというふうに段階的に積み上げていきながら地元住民も納得する形の中での計画を今日まで仙台市はとってきたと、こういうことで私も間違いはなかったということについては同感しているわけですけれども、さらに今お話しされたような認識を持って事業の推進をぜひ図っていただきたいと、こういうふうに思います。  そこで、お伺いをしたいわけですけれども、都市計画決定を今年度行うというふうに表明をされているわけですけれども、いつごろというふうにお考えになっておられますか、明確にお答えをいただきたいと思います。 180: ◯都市整備局長  都市計画決定につきましては、権利者の方々の理解を得ながら年内を予定しております。 181: ◯柿沼敏万委員  ただいま、年内にということでございますが、私は常任委員会等で御質問をし、いろいろ御答弁をいただく中では平成6年の秋あるいはその前のような話を実はいただいております。もし年内ということであれば若干おくれるのかなというふうに思います。それらにつきましては、後ほど市長さんにもぜひ計画決定時期については御質問させていただきたいと思いますので、その時期につきましていま一度お尋ねをさせていただきたいと思います。  それでは、そこで具体的なことの話でございますけれども、都市計画決定を12月までに行うということになりますと、その行うまでの課題というものはどういうふうなものがございましょうか。また、その課題をどのようにクリアをしながら進められていこうとするのか、そのあたりのところをお話しいただきたいと思います。 182: ◯都市整備局長  課題の第1といたしましては、何と申しましても地元地域住民の方々あるいは権利者の方々の同意をできるだけ一人でも多くいただいて円滑な事業の推進を図るような努力をしてまいりたいということでございます。  それからもう一つは、さきに地元の方々に提案をいたしましたまちづくりについてのいろんな意見を聞くための協議会といいますか、そういったようなものを通じていかに今後のまちづくりのあり方等につきまして権利者の方々のお話も伺っていくかといったようなこと。  それから、JRあるいは建設省の方々と今後の方針をさらに具体的に詰めていく、協議をしていく、そういったような作業がございますし、また大きな課題というふうに考えております。 183: ◯柿沼敏万委員  ただいま課題はどういうものか、どういうものがありますかということで建設省あるいはJR、関係機関との協議、あるいは地元住民の方々の同意を得るということでございます。  私は、やはり今回の都市計画決定をし、さらに事業認可を得て事業を進めるというところで最大のポイントは、やはり地元住民の同意をいかに得ながら合意形成をしていくかということにかかっているのではないのかなと、こういうふうな気持ちを強く持っているわけでございますけれども、そこでお尋ねをしたいわけですが、昨年の11月に第3回目の説明会を行っているわけですけれども、それ以降権利者の方とはどのような対話を進めてこられたのでございましょうか。  あわせ、協議会の設置を市の方から提案をされているわけですけれども、その協議会は市は一切の注文をつけないで住民の意向に沿ってやっていただこうということで、主体性を地元住民の方に置かれているようでございますが、その協議会が現在どのように進んでおられて、その設置がなかなか進まないようにも見えるわけですけれども、現在の状況はどういうふうになっておりますか、あわせお答えをいただきます。 184: ◯長町都市整備室長  11月の説明会以降の住民との接触でございますが、1月20日の木曜日から毎週木曜日、太白区役所において個人相談所を設けております。それから、これは私どもがまちづくりニュースというものを発行しておりますが、この第3号を区域の全家庭に配布させていただいております。それから、これは少数のグループではございますけれども、地元の方々から説明会というよりも勉強会というような形になろうかと思いますが、地権者の方々が主催する勉強会に出席を要請されましてそこで説明ないし懇談を続けるというような形をしております。  それから、協議会でございますけれども、協議会につきましては委員御指摘のように私どもが余り口出しをしないでというか、そういう形での設置を提案したわけでございますが、大変残念なことにその提案に対しての積極的な意見をお伺いするまでには至っておりません。今後も継続して呼びかけてまいりたいと思っておりますが、呼びかけの方法についても何らかのもう一工夫が必要かというふうに感じております。 185: ◯柿沼敏万委員  そのうちの、ただいまお話しありました協議会の設置ですけれども、過般、一、二の町内会長さんにお会いしますと大変難しいというような印象を持っているわけなんです。といいますのは、どういう方をお願いするにしても、やはり賛成する方、中立の方あるいはまた反対という方がいらっしゃるわけですから、比率は別にしまして。どういう方々にお願いをしたらいいか、そしてまた均等といいますかそれぞれの立場の人で構成すると、なかなか話し合いとしては前に進みにくいような感じもすると。むしろ協議会を設けても形骸化するのではないだろうかなと。だから、やはり協議会の設置については、今、室長さんの方でお話がありましたけれども、もう少し一工夫して、単に投げかけただけでは私は難しいと。ある意味ではそういうことからしますと、12月に計画決定するとすればその期間内に十分機能しないことも懸念されるようでございます。  重ねてで恐縮ですけれども、協議会の設置、そしてそれらについて少し仙台市が投げかけるだけでなくて、もう少し話し合いといいますか協議会設置に向けての進め方あるいは考え方について具体な方策が必要ではないかと思いますが、その辺いかがでございましょうか。 186: ◯都市整備局長  おっしゃるとおり、今まで積極的な参加の意向がなかったわけでございますが、これはいろいろ権利者の方々の中にやはり区画整理そのものに根本的に御意見をお持ちの方、あるいは賛成はしているんだけれども積極的にはなかなか発言をされない方、種々多様でございます。  したがいまして、私どもの基本的な考え方としては、いろんな多様な御意見も踏まえてまいりたいと。根本的に区画整理そのものに反対ということになりますとなかなかちょっと、また別な角度からの検討も必要かと思いますが、やはり将来長町はこんなふうな町にしていきたいといったような方々がいろいろおられると思います。そういったことをどう持っていったらいいか、協議会について単に呼びかけるだけではなくてどう持っていったらいいかということについて権利者の方々と早急にいろいろ話し合いの場をつくってまいりたいと、このように考えております。 187: ◯柿沼敏万委員  ぜひ、呼びかけました気持ちを継続しながら協議会の機能が十分発揮される中で同意を得る努力を重ねていただきたいなと、特にお願いを申し上げておきたいと思います。  そこで、個別相談所のことについてちょっとお尋ねをしたいんですが、これは私、研修に行きました福岡県の香椎、そこから帰ってきてぜひお願いさせていただく中で個別相談所をつくっていただきましたことを評価しているわけでございます。ややもしますと、団体の説明会というものはなかなか自分の気持ちを表に出して、そして自分サイドの御相談というものはなかなかお話ししにくい、そしてまたそういう雰囲気でもございます。そういう中での個別相談所を、週1回でございますけれども区役所の中に設置をしていただいたということであります。その相談所にどのくらいの権利者の方が御相談においでいただいて、そしてその内容はどういうことなのか、あるいはまたいろいろな立場の方が相談に来られていると思うんですが、相談して帰られるといいますか、相談した結果、相談者の感想とかあるいはそういう気持ちの受けとめ方というものについてはどういうふうに把握されておられますか、お尋ねしたいと思います。 188: ◯長町都市整備室長  先ほどもちょっとお話し申し上げましたが、1月20日から毎週木曜日に開催しておりまして、昨日までに延べ9回開催しております。相談に訪れた方々が昨日までで55名の方々がおいでいただいております。  それから、相談内容の主なものでございますけれども、一つは事業スケジュールについての御相談が多うございます。次に、やはり減歩率であるとか補償の方法等についての御相談がございます。それから、借地権でありますとか借家権の権利がどういうふうになるのかというような御相談も数多くございます。それと、この際、この土地を売却して区域外に出たいんだけれども、その土地を買ってくれるかというような御相談もございます。等々にわたりまして多岐にわたる御相談内容になっております。  それから、いらした方々の、御相談を終わった後の感想と申しますか、点でございますけれども、これにつきましてはやはり自分で心配なさっていたことがある程度、私どもとの相談で理解できてほっとしたという感じでお帰りになる方が多うございます。 189: ◯柿沼敏万委員  今のお話といいますか御答弁のように、相談される方は本当に相談される方の人生設計が今後どのようになるかということで、まさにその人にとりましては大変な事柄でございます。そういう相談をされる中、やはりほっとして帰るとか、ある意味では御理解がいただけるということであれば、私はやはり個別相談所というところの役割というものは今後さらに大きさを増そうかと思いますので、できることならば今後週1回でなくても、適宜その方向を、相談の開設をさらに御検討いただく中で増加していただければというふうに思います。  私も地権者の方からいろいろ御相談を受けているわけでございます。細かい話をしますと何だそんなことかということになりますけれども、一例を申し上げますと、御年配の方とあるいはそこの適齢期を迎えた息子さんがいらっしゃるというところで結婚されようとされるとき、今後どういうふうに家族の設計、これからの形を考えたらいいだろうかなと。例えば家を建てかえるにしてもどういうふうに建てかえたらいいのか、建てかえていいものだろうかと。これからの先の話になると区画整理でそこが当該区域となれば、本当にいつごろにどうしたらということで大変迷っていらっしゃるわけなんです。かといいながら、それでは反対かということではなくて、それなりに早く決めていただいて早く対応していただくことが目下のところ、私どもにとっては一番大切なことなんですと、そこに戻ってくるわけなんです。  そういうことで、私は地元の多くの方々は仙台市との話し合いを行いながら、事業を促進させていただきたいというふうに受けとめる人、考える人、そう願っている人は1回目の説明会から回を重ねるごとに次第に多くなってきているという受けとめ方を私はしております。そこのところを、改めて市当局では、住民の方々の全体的なそういう気持ちの動向がどこにあるか、ひとつお尋ねをしたい。  もう一つは、企業の説明といいますか、企業に対する理解と同意を求める作業は一般の方々よりはおくれていたわけなんです。ところが、実際は面積で言えば、企業は75ヘクタールで78%、約8割を所有しているわけです。そのうち、大きな企業、4社あるわけでございます。トーキンさん、日通さん、北日本電線さん、東北ゴムさん、合わせ全体の約20%を所有されているわけでございますけれども、この前、新聞ではトーキンさんであのような報道もなされておりましたけれども、企業の動向と、そして特にこの4社のお気持ちは現在どのような話し合いをし、どのような方向にあるというふうに思っていらっしゃいますか、御報告いただきたいと思います。 190: ◯長町都市整備室長  地権者の方々の御意向についてでございますけれども、まず一般の地権者の方々につきましては、私どもも個別相談所でありますとか、それから説明会等々でお会いいたしましていろいろとお話を伺っておりますが、委員御指摘のように当初促進をしてほしいという意見がなかなか見えてまいりませんでしたが、このごろはそういう意見が大変多く私どもも感じております。  それから、企業内でございますけれども、企業の方とも個別に交渉をしたりしておりますが、一部の企業においては現在の経済社会情勢のために長期的な企業戦略を今の時点で決めるのは非常に難しいというような事情の企業も一部にはございますが、この間、最大の地権者であるトーキンがあのように方針を決定したということで、他の企業についてもそれらの方針の決定が進みつつあると思っております。 191: ◯柿沼敏万委員  私もそのように思っているんです。といいますのは、3月に入りましてこの4社のうちの何社かにお邪魔した際に、トップの方は仙台市のこういう構想に理解を示しながら基本的に御協力申し上げたいと。しかし、率先して賛成といち早く手を挙げるわけにもいかないんだと。なるべく早期に地域の方々の御同意をいただける努力をしていただきながら私どもも御一緒させていただきたいと、こういうふうな話をちょうだいしております。  ぜひ、このことを踏まえながら地域の方々の同意を得る、そして合意形成に向けて努力も重ねていただきたいというふうに思います。そして12月までにということであれば、都市計画決定をするとなれば、正直申し上げて現時点で100%の方の権利者、御承知のように450名近くの権利者の方がいらっしゃるわけですけれども、私はすべての方々の御同意を得るということは不可能……、当たり前ですけれども、私は不可能だというふうに思っています。ですから、ある線で、ある段階で都市計画決定の決断は、これは必ず必要になると思うわけですけれども、その決断するための基準というものは持ち合わせていらっしゃるのでしょうかどうでしょうか、お尋ねしたいと思います。 192: ◯長町都市整備室長  仙台市において都市計画決定を行いますときの判断基準というものは、明確なものは持っておりません。ただ、この地区に関しましては、現在反対をなさっている方々、また反対をなさる方々の数の問題だけではないというふうに考えておりまして、その反対をしている方々の反対の理由についても総合的に検討して判断すべきだというふうに考えております。 193: ◯柿沼敏万委員  今のお話ですと、基準は特にない。そして反対の理由を総合的に検討と。ちょっとわかるようなんですが、具体にはちょっとわかりかねるところがあるんです。  方向としてはそういうものかなというふうに思いますけれども、基準がないということは、施行主体に関係してないんでございましょうか、あるいはそういうものはそのときに判断すればいいということになるのでありましょうか。そこのところが1点。  それから、反対の理由を総合的に検討するということは、具体に言えば、例えばどういうことを勘案しながら判断するときの基準というんですか材料というんでしょうか、目安というものになるのか、その辺ちょっともう一度、恐れ入りますけれどもお答えいただきたいと思います。 194: ◯長町都市整備室長  判断の基準が施行主体によって異なるのかという点でございますけれども、原則的には都市計画決定のときにその基準というものは別にございません。ただ、区画整理でございますので、区画整理の場合につきまして区画整理事業を行います場合に、区画整理事業の場合は3分の2の方々の同意を必要としております。今回この長町地区につきましては、公共団体等施行の区画整理でございますので、特段そういう定めがなされておりません。  それから、総合的判断の中身でございますけれども、反対の理由等につきましてもいろいろと検討いたしたいということで、例えば反対の中でも都市計画決定後においても十分対応できるような、協議をさせていただけるような理由で反対をなさっているというような場合については、それをそういうふうな形で都市計画決定後に対応させていただくというような判断のもとに決定をしていきたいと思っています。 195: ◯柿沼敏万委員  そうしますと、反対しているけれども、条件次第では賛成をいただけるような反対の理由というんですか、事柄についてはそれなりに含めていきたいと、こういうことでよろしいんでしょうか。すみませんもう一度。 196: ◯長町都市整備室長  そのとおりでございます。 197: ◯柿沼敏万委員  それから、もう一つお聞きしておきたいんですが、ちょっと触れられておりましたけれども、都市計画決定から工事着手まで相当時間ございますね。現在、まだ構想の段階でゾーン区分が示されている程度で、地権者の方に御説明いただいた模型はそれをイメージしてつくった模型ですから、あのとおりとは思いませんけれども、かなり理解する上ではその模型は役立っていると思うんですけれども、それらを含めて、地元の要望あるいは個人のそういう要望等は十分対応できる時間的な余裕というより、時間的なものがあるというふうに思いますけれども、その期間とそれらの組み入れられる法則は決定後も十分に対応し得るというふうにお考えでしょうか。 198: ◯長町都市整備室長  都市計画決定は、区画整理の範囲と、それから幹線となります都市計画道路の位置と幅員を決めてまいりますので、地区内の詳細な土地利用の制限でありますとかそれから換地先について都市計画決定の段階で決めるというわけではございませんので、都市計画決定後に十分にお話し合いをして対応していけるものと思っております。 199: ◯柿沼敏万委員  それでは、次に区域のことをお尋ねしておきたいわけですけれども、一つは従来の区域に変更はないのかということであります。  それから、12月と先ほど申されておりましたけれども、計画決定までの間に変更ということは考えられる範疇にあるかないか。万々が一、区域の変更が生じるということがあれば、どういう事態があるのかなというふうにお尋ねしたいわけです。  といいますのは、ちょうど文化財の非常に貴重な地域もありますので、それらの兼ね合いが生じ得ることがあるのかないのかということなどを含めて、そこのところの区域は計画決定にどういうふうにお考えになっているのか、お答えをいただきたいと思います。 200: ◯長町都市整備室長  私ども、今、案として提示させていただいている区域につきましては、長町の副都心の中核を担うゾーンとして一体的に整備をすべきであろう、整備が望ましいと思われる区域を提示させていただいております。  先ほど委員からの御指摘にもございましたが、文化財等、確かにいろんなこれから判明することによって大きな影響を与えそうな部分もございますが、現段階におきましては区域の変更といいますか、それを変更して都市計画決定というようなところまでは考えておりません。 201: ◯柿沼敏万委員  ここで、市長さんにお尋ねを申し上げたいわけでございますけれども、私は、今お聞き及びかと思いますけれども、地域の同意を得ながらの合意形成は着々と機を熟してきているという感じを強く持っておりますし、またその期待というものも大きいものが日ごとに高まっているように思います。  そういうところから、先ほど局長さんの方で都市計画決定についてのお話もございますが、改めて市長さんの都市計画決定は平成6年のいつごろまでに決定をしたいか、どういうふうにお考えになっていらっしゃるかお尋ねをいたしたいと思います。 202: ◯市長  地域の中で住民の方々の合意が日ごとに熟成をしてきているということは大変喜ばしいことでございまして、私といたしましては、先ほど局長からもお話し申し上げましたとおり、都市計画決定につきましてはこのような地域の理解をちょうだいしながら年内、今年中を予定をいたしております。以上でございます。 203: ◯柿沼敏万委員  ただいまのお話、当然のことでございますけれども、地元の住民の方々の合意の形成を図りながら都市計画決定を円満にし、そして事業の推進が順調に推移することが望ましいわけでございます。ぜひひとつ、その方向としては私も理解するところですけれども、先ほど申し上げましたように平成5年度に本来でございますれば都市計画決定を、あのときは努力目標ということでもございましたけれども、一応計画をしていくということは5年度の目標でございました。  そしてあと、昨年の暮れになりましてどうも計画決定は年度内無理だということで、それを延期するという話になりました。その際にはやはり平成6年の、私は8月ごろというふうに聞き取っていたわけですけれども、遅くとも秋ごろには決定をしながら進めていきたいというふうにお話をちょうだいした経緯もございますので、改めてただいま市長が申された期限といいますか、12月……、年内には計画決定をしたいということに沿って、ひとつきちっとその線に沿って大いに督励をしていただきますように、ぜひとも強くお願いを申し上げておきたいと思います。  そこで、最後の1点でございますけれども、計画決定なされたといたしますれば、事業認可が当然その後に来るんでございますけれども、一応12月と仮定しますと事業認可の時期が大体いつごろと思われますのか、ちょっとそこのところを一言……。 204: ◯長町都市整備室長  事業認可につきましては、私ども今考えている予定では都市計画決定後、約6カ月程度を要するものというふうに考えておりまして、これはかなり現実問題としては厳しいスケジュールでございますが、努力してまいりたいと思っておりますので御理解いただきたいと思います。 205: ◯柿沼敏万委員  そうなりますと、一番最初に着手されるのはJR東北本線の高架事業かなというふうに思いますが、あわせ並行して進むと思われる事業はどういうふうな事業が見込まれますか、その辺のところをお聞かせいただければと思います。 206: ◯長町都市整備室長  現時点で、詳しい工事の工程等についてはまだ検討を加えておりませんが、あの地区の特性からまいりますと鉄道施設を移転ないしは変更しないと、その他の工事に取りかかれないという地区でございますので、鉄道施設の工事が一番最初になろうかと思います。 207: ◯柿沼敏万委員  そうしますと、鉄道工事は認可されましたら即着手かなというふうに思いますが、そのときに一昨日でしたか、お尋ねしたわけですけれども、高架の際の駅の設定については従来から1駅新駅を設け、長町駅の北側に少し移動させるということに変更がないのか。  そしてまた駅舎については、重ねて申し上げませんけれども、地域にとりましては大変大きなテーマでございます。また、計画によりますと交通ターミナルということもございますし、あるいはまた宮城野貨物線の活用ということも考えられますし、さらには私の気持ちではございますけれども、仙台市の中央の、現在の仙台駅を補完するということでなくて、一部その役割を担うような役割もあってもいいのではないのかな等々を考えますと、駅舎建設というものについて単にJRが鉄道事業としての乗降の人たちだけの役割といいますか機能だけでなく、地域にあってふさわしい機能を兼ね備えるような駅舎が私は望まれるのではないのかなというふうに思います。  そういうことで、JRとの協議はどういうふうに進んでおりますか。また今後進められますか。そして、そういうことに対する地元の、駅に対する要望というものを仙台市を経由して反映していただけるものか、お尋ねをさせていただきたいと思います。 208: ◯長町都市整備室長  まず、第1点目の駅位置でございますけれども、駅位置につきましては私ども当初からの計画で、地下鉄の長町駅により接近させるために北側に約80メートル移動させた位置に新しい駅舎をつくってまいりたいというふうに考えております。  それから、駅舎の件でございますけれども、委員御指摘のように駅舎につきましては基本的には将来の利用者数であるとか駅関連施設の配置等に基づきましてJRが計画してまいりますが、確かに南の副都心の玄関口ともなりますことですから、地元の方々の御要望も踏まえまして積極的にJRに働きかけてまいりたいというふうに思っております。 209: ◯副委員長  次に、民主クラブから発言予定の方は、質疑席にお着き願います。        〔佐藤嘉郎委員、郷湖健一委員、質疑席に着席〕 210: ◯副委員長  順次、発言を願います。 211: ◯佐藤嘉郎委員  私からは、市営住宅建設費に関しまして質問いたしたいと思います。  ただいま、四郎丸市営住宅の建てかえ工事が行われているわけでございますが、あの一帯、大変老朽化した市営住宅がおよそ18町歩にわたって建っておるわけでございます。その大半が、何度もお話し申し上げましたが、老朽化して現在では大変人も住みづらいという状況になっておりました。それが平成5年度に建てかえ工事が始まったということで、あの地域一帯も一変するかなと、こんな感じで見ておりましたが、いろいろ今後のあの一帯の団地の整備計画について御質問してまいりたいと思います。  まず最初に、今市営住宅の建てかえが行われているわけでございますが、以前そこに住んでおられた方が仮住まいなどをなさっておりまして、いつ完成するのかと心待ちにしておる方もいると聞いておりますので、現在建設中の住宅がいつ完成されるのかその時期とその後の建設についてもお伺いしてまいりたいと思います。 212: ◯建築部長  お答えいたします。  昨年とことしの3月に引っ越しの方が合わせて60世帯ございましたが、団地内の修繕をした空き家に仮住まいしていただいております。  現在建築中の住宅が、平成7年の3月に完成次第入居していただく予定になっております。また、平成6年度着工の70戸分がございますが、この建物は平成8年3月に完成いたしますと、現在入居をされているすべての方が新しい住宅に入居できることになります。  残りの住宅につきましても引き続き建設してまいりまして、平成9年度までには総住宅戸数400戸の完成を目指してただいま努力しているところでございます。 213: ◯佐藤嘉郎委員  ぜひ計画どおり完成をさせていただきたいと思います。  次に、団地の環境整備といいますかそれに関してお伺いをするわけでございますが、昔は家が建っておればというような状況で次々と住宅を建設しておったわけでございますが、現在では家ばかりでなくやはり住宅に入っておられる方もくつろげる場所とかコミュニケーションの場所が欲しいという要望も出ておると聞いております。  それらに対して当局といたしましては、どのようにこたえられて建設に入っておられるのか、まずその1点をお伺いしたいと思います。 214: ◯建築部長  住棟以外の住環境の整備といたしましては、駐車場の整備や多目的広場、また幼児遊園、さらに団地内の緑化を図るとともにコミュニティー活動のための集会所の建設もあわせて予定しております。 215: ◯佐藤嘉郎委員  私もそのようにしていただければと思い期待を込めて質問をしたわけでございますが、完成されますと大変立派な団地ができるのかなと思います。  さらに、今までの市営住宅でありますとどうしても暗いイメージがつきまといまして、何となく見た感じが入りにくいというような印象を持つものでありますが、これからの市営住宅は明るく、いろんなカラフルな模様があってもよいのではないかと。中に住んでいる人の心も晴れ晴れとするような、そういう考え方、そういう工夫があってもよいと思いますが、それらについてはどのように考えて仕事をなさっているのか、まずお伺いしたいと思います。 216: ◯住宅課長  建物の色彩等につきましては、周辺の景観等にも配慮しながら調和のとれたものにするよう十分検討してまいりたいと、このように考えております。 217: ◯佐藤嘉郎委員  いろいろ工夫のあるところだと思いますが、私はやはりマンションなどは大変すばらしい中身の施設も、あるいは外観も、人が見ただけで欲しくなるような設計をされておるわけでございますが、市営住宅もそのような方向になって事業をして完成されますならば、入る人も喜んで入るのではなかろうかと、こんなふうに考えますので、なお一層その辺を工夫していただけたらなと思います。  次に、これらの団地の建てかえの手法について伺いますが、早急な建てかえを実施して入居者の居住環境をよくすることはもちろん必要なことでございますが、多分あの団地、18町歩と言われておりますが、それらが整備されていく中において大分空間ができるだろうと、こう思います。  あの地域あるいは中田全体といたしましても、非常に市の施設が少ないということでいろんな要望が出されております。仙台市の最南端という、こんな表現もされましたが、あの地域、人が住むには大変、気候といい環境といい、仙台市で一番良好なところだと思います。ただ、残念ながら現在住んでおるそういう住宅なり道路なりの整備がおくれているということで非常な不満があるわけでございますが、今答弁いただいたように立派な市営住宅が次々と建てかえられていきますならばあの辺一帯も大変都市らしくなるだろうと、こんなふうにも思います。それにつれて、この前の委員会においても道路について御質問いたしましたが、それなりに整備もしていただいておりますので、今後大いに期待のできる環境になるだろうと、こんなふうに思っております。  その中において、先ほど市の施設がないということで、あの辺に老人福祉センターなり、あるいはデイ・サービスのついたものなり、それとも特養老人ホームなり、そういう福祉面での施設が欲しいという要望もいっぱい出ております。  また、当局ではその辺のところもある程度考えているやにも聞いておりますので、どの程度のことを考えておられるのか、まずお伺いをしたいと思います。 218: ◯住宅課長  四郎丸団地の建てかえにおきましては、特別養護老人ホームとデイ・サービスセンターを団地内に併設することを関係部局と協議しているところであります。  四郎丸団地以外の団地につきましても、まだ具体的な建てかえ計画を策定いたしておりませんが、周辺地域のまちづくり等を念頭に検討してまいりたいと考えております。 219: ◯佐藤嘉郎委員  ただいま、特別養護老人ホームというお話が出ましたので、民生局にもちょっとお伺いしたいと思いますが、よろしいでしょうか。 220: ◯副委員長  そのように取り計らいます。 221: ◯佐藤嘉郎委員  それでは、民生局にお伺いしますが、今都市整備局の方から御答弁いただきましたが、民生局といたしましてもそのような特別養護老人ホームとデイ・サービス等などについてやはり打ち合わせをなさっておられるのかどうかお伺いしたいと思います。 222: ◯民生局次長  お答えいたします。  特別養護老人ホームにつきましては、民設民営を原則といたしましておりますが、この四郎丸につきましては用地の確保、それから住宅環境等とのつり合いもございますので、綿密に協議を重ねておるところでございます。以上でございます。 223: ◯佐藤嘉郎委員  協議中ということでございますが、実現の可能性はあるのでしょうか。 224: ◯民生局次長  これは、ただいま計画ができ上がりました高齢者保健福祉計画にも載っておりまして、この計画はぜひ進めていきたいと考えております。
    225: ◯佐藤嘉郎委員  ぜひ進めていきたいという御答弁ですので、大丈夫できるだろうと、こう思います。  それでもう1点は、疑問がありますのでお伺いしておきますが、実はこの市営住宅の用地内に市営住宅以外の建物を建てるには建設省の許しが必要というふうにも聞いておりますが、その点は大丈夫なのでしょうかお伺いしたいと思います。 226: ◯多田都市整備局次長  市営住宅の敷地の中に他の公益施設をつくるということにつきましては、建設省とも協議いたしておりまして、それは十分に可能であるという返事をいただいているところでございます。 227: ◯佐藤嘉郎委員  ぜひ一生懸命やっていただきまして住民の期待にこたえていただきたいと思います。私もできる限りの協力はいたしてまいりたいと、こんなふうに思っておりますので、ぜひ特養老人ホームの建設についてはなお一層実現に向かって都市整備局、民生局、ともに努力をしていただきたいと思います。  次に、周辺地域に関連したことでございますが、あの地域一帯、最初にお話ししましたように非常にミニ開発といいますか乱開発された地域でございまして、道路が大変狭かったり行きどまりだったりということで、それから建物が老朽化したということで非常に悪い環境に見えるところでありますが、さっき質問したことに対して御答弁いただいたようになりますと、あの辺一帯今までとは違った、まるで急に高層住宅が立ち並ぶといいますかそういう地域になりますわけで、それにつれて入ってくる方々の意識といいますかそれらのものも高いレベルの方々が入ってくるだろうと思います。  そうなりますと、今の都市基盤の整備ではやはりそのままの状態ではその方々に対して大変失礼ということではないんですが、入りづらい、住みづらいということもありますので、なお一層都市基盤の整備に力を入れていただきたいと、こんなふうに思います。  それで、18町歩の面積の市営住宅が建てかえられましたならば、当局といたしましては、今私がお話ししましたけれども、どのような考えを持って市営住宅の建てかえを進められているのかお伺いしたいと思います。 228: ◯住宅課長  当地域では都市計画道路や下水道の整備がただいま進められておるところでございますが、御指摘のように団地周辺は道路事情が悪いところもありまして、建てかえ事業に当たりましては団地外周に道路を建設したり、あるいは下水道や都市ガスなどの整備も並行して行ってまいりたいと思っております。  また、市営住宅への利用者だけでなく、周辺の皆様の活用も可能となるように計画をいたしております。また、バスの乗り入れ等も可能な計画といたしております。 229: ◯佐藤嘉郎委員  次に、中田地域には建てかえが始まった四郎丸以外にも四郎丸東、袋原、袋原東、そして中田と、たくさんの市営住宅が集まっておる地域でございますが、冒頭にお話ししましたようにこれらもかなり古くなっておりますし、また大分空き家に見受けられますので、早急に建てかえる必要があると思われますが、これらの実施計画についてお伺いいたしたいと思います。 230: ◯住宅課長  四郎丸を含めました五つの団地には1,390戸ほどございますが、御指摘のとおり、いずれも30年代前半から40年前半に建設されたものでありまして、老朽化も進んでおり建てかえの必要性を強く感じております。  今年度の建てかえ事業に着手いたしました四郎丸団地に引き続きましてほかの団地につきましても実施してまいりたいと思っております。今のところは10年くらいをめどに建てかえ事業を完了したいと、このように思っております。 231: ◯佐藤嘉郎委員  10年くらいということでございますが、やはりできるところは来年からでも結構ですから事業に取りかかっていただきたいと思います。  それから最後でございますが、家賃についてでございますが、今の住宅は古いこともありまして、今入っている方々は、こんなことを言うと大変失礼かもしれませんが低家賃で入っているということで、いずれ建てかえになりまして立派になりましたならば当然値段は高くなるわけでございますが、入居者の負担をできるだけ軽減するよう考えるべきだと私は思います。  市営住宅の性格からいいましても、やはり一般の貸し住宅のように端的に採算を考えて割り出してはちょっと市営住宅の性格上うまくないんじゃないかと思いますので、幾らかなりの軽減措置を考えておられるかどうか、ひとつお伺いをいたします。 232: ◯住宅課長  市営住宅の家賃の設定につきましては、国の基準に基づいて算定をいたしておりますが、市独自に一定の軽減のための修正を行っているところであります。また、建てかえに伴います急激な家賃上昇を避けるために一定の期間、負担を軽減する傾斜家賃制度を採用いたしておりますので御理解いただきたいと思います。 233: ◯佐藤嘉郎委員  あの辺一帯、環境もよくなるし、それから今質問に御答弁いただいたように特別老人ホーム、デイ・サービスも実現できるようでありますので、なお一層、重ね重ねでございますが目標に向かって仕事に励んでいただきたいと思います。終わります。 234: ◯郷湖健一委員  私からは、第8款土木費中第4項都市計画費に関連しましてお尋ねをいたします。  市街化調整区域内における問題点は、スプロール化や開発方式の問題等々、非常に問題が多いことは私も十分承知をしております。  当局の皆さんも、本当にいろいろな苦労を重ねながらこの問題に取り組んでいるということは私もよく理解はできるわけでございますが、都市の市街化あるいは開発に当たっては近年特に法令の弾力的な運用を図りなさいと、こういう建設省通達や農林省通達などがございます。そんなところで、さらにここ数年、特に経済上の低迷や問題がございましていろいろと民間企業による活力などが強く求められているときとなっております。  くどくど申し上げるまでもないが、都市計画の運用を円滑に行い、できるものから次々と行政当局は速やかに都市計画法第29条、第34条等による許可を出し、民間活力に期待すべきと思うが当局のお考えをひとつお聞かせをいただきたいと思います。 235: ◯計画部長  ただいまの開発行為についてのお尋ねと思いますけれども、委員御指摘のような現在の社会情勢と申しますかそういったことからは、確かにそういった民間の活力を生かしたまちづくりも必要でございますけれども、一方ミニ開発と申しますかそういった開発が個々に行われることによる弊害というものもまたあるわけでございまして、私どもといたしましてはやはりできるだけ広い区域の区画整理というものを目標にしながら進めていきたいというのが市街地整備にかかわる基本的な考え方でございます。 236: ◯郷湖健一委員  では、それらについてお尋ねをいたしますけれども、当局は土地利用計画を策定するに当たって土地利用上の線引き基準をどんなところに定めているのかと、こういう御見解をひとつお聞かせをいただきたい。 237: ◯都市計画課長  お答えいたします。  ただいまの質問にございました土地利用におきます線引きの見直しの基準といたしましては明確なものはございませんけれども、私の方といたしましては本市におきます総合計画で求められておりますまちづくりの基本、これらをベースにいたしまして将来人口等の各種フレームに適合すること、さらには市域全体から見ました計画的な市街地の形成が図られること、それからある程度まとまった一定規模であること。さらには土地利用におきます土地区画整理等の面的整備が確実であること、さらには農林施策、各種公共施設との整合が図られること、これらが主なものでございます。 238: ◯郷湖健一委員  本市の、要するに平成5年6月、仙台市土地利用計画を策定をいたしております。この中で、いわゆる将来の仙台市は人口がどれくらいになるのか、あるいは産業形態がどのように変化をし、それを都市づくりの基本として仙台市をよりよい仙台市につくっていくかという大きな理念があると思うのであります。  そういうことから、これはいわゆる都市計画を設定する場合に、いわゆる特に土地所有者あるいは地域の皆さんにいろいろと住民の意見を聞いてこれらを策定するものというふうに、私はそう認識をいたしておりますが、その辺はどのような形でなされているのかお伺いします。 239: ◯都市計画課長  住民の皆様方の意見等でございますが、これらにつきましては特に形式等は定めておりません。しかしながら、陳情、要望等につきましては随時都市計画課あるいは区の建築宅地課の窓口等で承っておるところでございます。  その他市政懇談会、これら等におきましても意見や申し出、これらを承っているところでございます。 240: ◯郷湖健一委員  そうしますと、要するに大ざっぱに地域住民のいろいろな声はまちづくりに反映をされていないといいますか、どういうふうに言ったらいいんでしょうか、地域の代表の方とか、あるいはそれらのいわゆる都市計画審議委員とかそういう方々の意見を聞きながらまちづくりの基本としておられると、こういうことに解釈をいたしてよろしいんでしょうか。 241: ◯村上都市整備局次長  都市計画法で言う土地利用計画につきましては、実は内部資料として作成しておりまして、先ほど委員が申し上げました5年6月は仙台市の総合計画のベースとなります土地利用基本計画のことだと思います。  したがいまして、仙台市の都市計画におきましては、現在作業をしておりますけれども、その土地利用計画を受けまして都市計画の基本計画──マスタープランというものをつくる作業を現在しております。そのマスタープランづくりにおきましてはただいまお話しのような地域の代表の方々の御意見とか、それから都市計画審議会の委員の方々は当然ですけれども、最終的には議会の先生の方々の御理解も得るようにと、こういう通達等も出ておりますので、今後そういういろんな形で反映しながら都市計画のマスタープランをつくっていくと、こういうふうになろうかと思います。 242: ◯郷湖健一委員  昨今の仙台市当局の対応を見ておりますと、要するに都市計画法の区画整理法を全面的に指導しておられるようでございますが、これ以外の開発方法はないんでしょうか。  先ほど、部長から開発方式はいろいろ問題があると、こういう御指摘をいただいたわけでございますが、それらにかわる開発方法というか整備方法がないんだろうか、お尋ねをしたいと思います。 243: ◯都市計画課長  お答えいたします。  新たに市街化区域を拡大し市街地整備を行う手法といたしましては、大きくは今言われたように土地区画整理事業それから開発行為というふうに大きく分けることができます。  区画整理は、地元の一定合意のもとに全体の土地利用を考えて進めていく良好な整備手法でございまして、また開発行為、これらにつきましては、都市計画法の許可制度でもって行うところでございます。しかしながら、開発行為につきましては、開発許可の時点で全員の同意が必要でございまして、まとまった範囲の確保ができにくい点、さらには同意のとれる範囲だけで行いますと周辺状況との調和に欠け、全体との調和として望ましい部分の形成ができがたいというふうなことが言えるかと思います。 244: ◯郷湖健一委員  確かにそういう形で開発方法については問題があると。  では、区画整理法について問題が多く発生してはいないかというと、必ずしもそのようではないと思います。法令上は、7割以上の賛意によれば事業は推進できると、こううたってあります。現実的には、反対者がその区域内に点在している状態が非常に多うございます。民法上は、個人の財産権との問題が優先しておりますので、事業の進展を大幅に妨害といいますか、妨害というよりもいわゆる未同意の方々を引きずりながらなかなかいわゆる組合設立に持っていけないと、こういう事情があります。  そういうことで区画整理もいろいろと、あの地域を区画整理をしようと、こういうお話が出てから完成までに優に早くて10年あるいは15年、20年とかかるというふうに、今までやった経緯を見ますと……。そういうことではまちづくりが非常に進展をしがたいのではないかというふうに私は思っているわけでございますが、これらについてはどのような御所見か、ひとつお聞かせをいただきたいと思います。 245: ◯計画部長  先ほども御答弁申し上げましたように、やはりなるべく広い区域を区画整理方式でやるということが一番望ましいわけでございまして、ただこの場合、委員御指摘のような未同意の方がいるというようなことでありますとか、あるいは先ほど来いろいろ質疑の中で出ておりますような区画整理事業そのものに対しての御理解を十分得られていないというような部分がございまして、事業がなかなか進捗していないというような一面も確かにあるわけでございます。しかし、区画整理が望ましいということで、そういったことに誘導と申しますか、するためにはやはり私どもこの区画整理事業という制度につきまして、地権者の方々に十分な御理解をいただくような努力を重ねていくという以外に私どもとしては方法がないのではないかというようなことを踏まえまして、私どもとしては土地区画整理事業のPRと申しますか、そういうことを含めて住民の方々の御理解を得て早期に事業の進捗を図っていくような努力をしてまいりたいというふうに考えております。 246: ◯郷湖健一委員  確かに、区画整理をする場合になかなか、7割、8割、9割とこういう形で同意をいただくわけでございますが、あとの10%くらいがなかなかどうも前に進めないと。そういう弊害が一区画整理準備組合といいますか、そういうところが数あると思うんです。  その一団地の中に総合的な、いわゆる当局が指導、誘導を図る基本的なマスタープランといいますか、そういうものを持ち合わせて最初にまとまった方から、早く言えば区画整理第1期、第2期と、こういうような形で進めることはできないものだろうかというふうに思うんでありますが、この辺についてはなかなか区画整理法の中で難しいんでしょうか、ひとつお尋ねをしたいと思います。 247: ◯計画部長  おっしゃるような趣旨である程度のまとまった区域を全体計画を立てて1期、2期というような形で分けて施行することについては、それは形としては十分考えられるのではないかというふうに認識しております。 248: ◯郷湖健一委員  以上いろいろ申し上げましたが、要するにまちづくりというものは都市を発展させていくためには優良な土地がなければ発展はしていかないわけですね。  そうしますと、我が市にもいろいろな都市計画上の規制がありまして、実際我々このようにして地域を見渡してみますと、例えば生活関連の業種がどうもそこに工場を建てて営業することができないというケースが非常に多いわけでございます。そういう方々は往々にしてどこに行くかというと白地地帯、要するに法の網がかかっていないところにどんどん流れていくと。多少交通の不便はあるわけでございますが、そういう形になっている。要するに、いわゆるそこで暮らす住民のサービス業、あるいはその周りのお客をとりながら自分が生活する、そういうことがなかなか難しくなっている。  一例を申し上げますと、バイパス両側に準工地帯というものがあります。そういう用途上からすれば、非常にその用途は幅広い用途でございまして、何でもできると。しかしながら坪100万、150万、こういうことになりますと一般の中小企業の皆さんは進出できない。しかしながら住宅地に持っていくといろいろな苦情が来て、それは建設は不可能だと、こういう形になります。ですから、そういうことを当局はやはりよく把握をしまして、市民の望む土地はどれくらいがあればいいのか、あるいは仙台はいわゆる第3次産業といいますかサービス業が非常に多いわけです。しかしながら、将来の仙台市を考えた場合、そこに雇用の場を広げるというかそういう、ある一面では大きな土地利用というものも私は大事ではなかろうかと。要するにサービス業だけで、そこで仙台市がみずから生産するもの、そういうものがたくさんなければ雇用の拡大にはなりませんし、町の活性化にはつながらないと、こういうふうに判断しますので、この都市計画というものは非常に大事なことだと思います。  そういうことを申し上げまして次に移りたいと思います。  各種都市計画の見直しということで元七北田地区の市街地整備についてお尋ねをいたしたいと思います。  仙台市は、現在95万の人口を有する都市規模になっております。これからの仙台市のますますの都市の発展を考えた場合、東北地方の中枢都市としての役割をさらに担う必要性が高まっていくと思います。そういった要請にこたえられるよう都市計画区域の拡大を初めとする各種都市計画の大幅な見直しを行う必要があると考えております。また、地区の拠点となる副都心の整備を初め、新たな市街地整備についても市民の合意を得ながら積極的に都市づくりを進める必要があるものと考えております。  私は、都市計画見直しの基本的な考え方、そのスケジュール、及び泉中央地区の西側に位置する元七北田地区の市街地整備に関しまして、二、三、質問をさせていただきます。  まず初めに、各都市計画の見直しについてでありますが、平成5年6月の都市計画法の改正に伴い、また21世紀を展望した都市づくりを推進していく上で今後各都市計画の見直しが必要と思われますが、全市的な都市計画の見直しの基本的な考え方についてお伺いをいたしたいと思います。  それから、都市計画の見直しの具体的な内容及びそのスケジュールについて伺うとともに、関連して次の線引き見直しのスケジュールについてもあわせてお願いをいたします。  そういうことで、七北田地区の市街地整備について、本題に入りますが、元七北田地区は泉中央地区西側に隣接した地区でありますが、地元住民、地権者としては泉中央地区の目覚ましい市街地整備の発展を目の前にして、元七北田地区の将来の土地利用及び市街化調整のあり方について大きな関心とともに不安を持っている状況ではないかと思うのであります。  当局としては、一時この地域はいわゆる泉中央区画整理組合のときに一緒に整備に入らないかというお話がございまして、そのときは一部の反対者といいますか理解を得ない方々のために区画整理事業には入らなかったと、こういう地域でございます。 249: ◯都市整備局長  今回の法改正に伴います用途地域の変更等の問題、今後のスケジュール、それに関しましてお答え申し上げます。  今回の見直しの基本的な考え方でございますが、今後の計画的な市街地の形成を目指すと。そのため、良好な自然環境及び緑地の保全を図っていこうということがまず第1点でございます。  それから、第2点といたしましては、良好な住環境の確保を図るということがございます。  第3点には、適正な土地利用を推進するために地区計画制度の活用をこれから大いに図っていこうという考え方でございます。  それから第4点目には、先ほど来議論がございました計画的な面的な整備、それによりまして市街地の整備を推進してまいりたいと、こういったことが基本としてございます。  それから、スケジュールでございます。  まず、見直しの内容としましては、都市計画区域の拡大、それから市街化区域の拡大、市街化区域内における用途地域等の地域地区の見直し、あわせて市町村のマスタープランの策定を行っていくというのが主な内容でございます。  スケジュールといたしましては、都市計画区域の見直し及び用途地域の細分化につきましては平成6年度に各種都市計画の調査及び分析、変更素案の作成を行います。平成7年度には変更素案に関する住民説明会あるいは公聴会を開催いたしまして、平成7年度末までには都市計画決定を行いたいと、このように考えております。  また、線引き見直しのスケジュールについてもほぼ同様でございまして、平成7年度末の変更を目標としているということでございます。 250: ◯計画部長  3点目の元七北田地域の市街化拡大のお話でございますけれども、委員御指摘のように中央地区の副都心ということを考えたときに、将来泉中央駅に約1キロということで大変近接した地域でもございますし、過去の経過は経過として今後地域の皆さんの御理解を得て区画整理区域というような手法で市街地整備を進めてまいりたいというのが私どもの考え方でございます。 251: ◯副委員長  時間を延長いたします。 252: ◯郷湖健一委員  そのようなスケジュールでこれから進めたいというお話は伺いましたが、いわゆる地権者との話し合い等はなされておられるのか。また、その地権者の皆さんが組合設立をしながら、そのような意向がうかがえるのか、その辺、知っておりましたらお聞かせをいただきたい。  また、いま1点は、当地区周辺においては新たな体育施設の建設計画や仙台商業高等学校の移転計画等があります。市街地の拡大と相まって交通量がますます増大していくことが懸念されるが、当地区の計画においては新たな都市計画道路等の配置も必要ではないかと考えられますが、この件についてお伺いをいたします。 253: ◯計画部長  地元の方々に対しての説明会でございますけれども、これは昭和63年に地区の代表の方々とお話し合いをしております。  平成2年度におきましては現況測量に向けて地権者の方々とのお話し合いを行っておりまして、事業主体のことでございますけれども、組合という形にできるのか、あるいは公共性ということの度合いと申しますか、そういったことにかんがみて公共施行というような形にするのか、その辺につきましては今後私どもの内部のいろいろな調整、さらには地元の方々とのお話し合いを進めていきたいという考え方でございます。  なお、2点目の道路のことでございますけれども、御指摘のような交通混雑ということに現在もなっているような状況でございますし、私どもとしては将来の土地利用ということを考えた場合に当然、東西方向に新たな都市計画道路が必要ではないかというような考え方を持っておりまして、今後検討してまいりたいと考えております。 254: ◯郷湖健一委員  ぜひ積極的に推進をしていただくようにお願いを申し上げます。  次に、都市計画費中、都市計画街路事業についてお伺いをいたします。  道路行政についてでありますが、まず第1番目に宮城県運転免許センター前の道路2車線がございますが、今回はちょうどバイパスとの交差点で100メートルほど整備をしていただきまして、右折、直進、左折というふうに車が流れるようになりまして非常にスムーズになったようでございます。しかしながら、最近ダイエーを初めイトーヨーカドーあるいはニトリ家具ですか、そういう大型ショッピングがどんどん周りにできまして、いわゆる土曜・日曜日、あるいは運転免許センターに方々から来られる方々、非常に車の混雑がひどいわけでございます。  そういうことで、その道路はいわゆる塩釜根白石線という道路でございますが、この中に試験場の前に既に、当時は雨水路として約2メートルのカルバートが埋設されておりますが、6年ほど前に雨水を切り回しして、これは今の現状では全然用を足していないというふうに我々は思います。その沿線の中にはすべて商店が建っておりまして、何とかその堀を埋め立てて4車線化を図れないかと、こういうお話がございますが、この件についてどこがどのように、ネックでできないのか、ひとつお聞かせをいただきたいと思います。 255: ◯道路部長  ただいまの件でございますけれども、委員御指摘のとおりバイパスの交差点につきましては、平成5年度に1車線つくりまして大分効果が上がったわけでございますけれども、西側の部分につきまして流入部が1車という問題もございますので、この件につきましては再度、現在の歩道の縮小も検討に入れながら、もう1車付加できないのかなということを検討しながら交差点の容量を上げてまいりたいというふうに考えてございます。もし歩道等の問題がなければ早急にやっていかなければならない渋滞ポイントの場所でもあるというふうに認識してございます。  また、2点目の運転試験場前の用水路の問題でございますけれども、確かに用水路は用途は廃止されてつけかえなさったようでございますけれども、この問題につきましては排水堀としてはまだ利用しておる状況がひとつ見受けられますので、ここの部分の4車ということだけで事足りるという形にはちょっと見受けられませんので、現在岩切工区で作業を進めております泉塩釜線の部分が仙台松島線と接続されてある程度供用した状況でないと、ここの部分だけを広げても効果がないのかなということを今検討しているものですから、それらを総合的に勘案の上、この4車化については検討してまいりたいというふうに考えている次第でございます。御理解いただきたいと思います。 256: ◯郷湖健一委員  この道路は、泉塩釜線という道路でございまして、交通量が一つの動脈道となっておりますので、なお一層早くそのような整備ができるようにひとつお願いをいたしたいと思います。  それから、都市計画道路東仙台泉線について、平成7年度に一部暫定的に開通させたいというお話が去年あたりまであったわけでございますが、これは非常に東の方の、これも動脈幹線でございますので、一日も早い完成を周辺住民は望んでおるわけでございます。その辺でひとつこの進捗状態をお聞かせをいただきたいと思います。  それから、時間がかかりますんで申し上げますが、都市計画道路宮沢根白石線と八乙女折立線の交差部分の取り組みはどうなっているのか、その取り組みについて計画変更に対する取り組みなどがあるのか、ひとつお聞かせをいただきたい。この八乙女折立線は、いわゆる八乙女駅前を通過しましてバイパスの方に抜ける都市計画道路でございます。八乙女折立線の道路がもうバイパスの近くまで来ているわけですが、それが供用されないために非常に交通の混雑をいたすと、こういうことになっておりますので、その辺についてひとつお聞かせをいただきたいと思います。 257: ◯街路課長  初めに、第1点目の東仙台泉線の暫定供用の問題につきましてお答え申し上げたいと思います。  まず、この東仙台泉線の現在の進捗状況なんですが、これは鶴ケ谷の仙台オープン病院から国道4号バイパスまで約800メートルを7年度までの予定でやっているわけでございますけれども、5年度末で用地の取得率は80%を超しているわけでございますが、工事も含めた事業全体の進捗率としては50%にとどまっているわけでございます。それで、昨年度暫定供用という話があったわけでございますけれども、実は用地そのものは平成4年度で途中の市道までの買収というものはすべて完了、650メートルは完了しているわけなんですが、市道のところの支障家屋の移転、こういったものがこのほどようやく、ちょっとおくれておりまして完成した段階で、順序としてはこの建物を移転してから、途中にため池があるわけなんですけれども、そういったため池のつけかえ工事、こういったものを行うというような手順で暫定ということになると考えているわけでございます。  それで、平成6年度からそのため池の工事に入っていくわけでございますけれども、全体的に工事そのものは若干おくれ気味だということと、それと受けの問題、つまりここを供用した場合の受けの事業との整合といいますか、そういったものも同時並行して進めなければならないということもあって、残念ながら若干、前回、昨年3月の議会でお答えしました平成7年度を一つの目標とした工程についてはおくれているというような状況でございます。  それから、第2点目の浦田地区の取り組みの件でございますけれども、確かに委員の方からお話しありましたように八乙女折立線、これが現在八乙女駅前で街路事業をやっているわけなんですけれども、これも夏ごろまでには一部附帯工事を残しまして舗装工事等が完了しますんで、供用開始する予定になっているわけでございます。  そうしますと、全線12.3キロのうち、この浦田地区の410メートル区間を残しまして整備が完了するということで、今後この浦田地区の八乙女折立線、及び機能としては国道まで結節しなければ意味のない路線でもございますので、その辺の事業の取り組みというものがさらに火急のものとなってくるというふうに認識しておりまして、今年度、この八乙女折立線とお話しのありました宮沢根白石線です、この2路線の予備設計を実はやっておりまして、来年度から地元の説明に入るというようなスケジュールで現在進めております。  計画変更云々の話もございましたが、それにつきましては若干まだ検討事項等は残されているわけなんですが、事業と並行しながら検討してまいりたいということで考えているものでございます。 258: ◯郷湖健一委員  委員長、まだまだお聞きしたいことがたくさんあるんですけれども、どういたしますか。 259: ◯副委員長  そのまま継続します。 260: ◯郷湖健一委員  よろしいですか。  では、その件につきましてはよくわかりました。  ところで、これも道路問題ですけれども、平成13年に宮城県において国民体育大会が予定されております。メーン会場は利府町にある県営競技場とかいろいろな会場が主になりまして、そちらの方に行く方々が非常に多くなろうかと思います。よその県から来まして仙台市を見た場合には道路事情はすばらしいなと、こういうふうに見てもらうことによって多少仙台市というものがまた見直されるのではないかというふうに我々期待をいたしておるわけでございます。  今、泉塩釜線、ちょうど今市橋から利府街道、あれにアクセスするところが非常に狭い。そしていろいろと努力されておられるんでしょうが、なかなか事業が進まないようでございます。そうしますと、いわゆる青葉とかあるいは泉の方から行く方々はあそこで詰まってしまって、ある程度の時間予測が立たないような道路形態であると。今から6年ですか、ほどありますが、それは整備ができるんでしょうか、ひとつその辺をお伺いしたいと思います。 261: ◯道路部長  ただいまの件でございますけれども、県道泉塩釜線の岩切工区につきましては4年度から事業に着手していまして10年度の目標で現在進めておるところでございますけれども、今年度末で用地買収が見込みといたしまして27.3%まで進んできている状況でございますけれども、このようなことを勘案しますと10年までの完成はちょっと厳しいかなと。しかし、先生おっしゃるような国体が13年に開かれるという問題もございますので、この目標に向けて努力してまいりたいというふうに考えておるところでございます。 262: ◯郷湖健一委員  確かに、10年まであそこの道路を拡幅、住民をのかせて道路をつくるということは非常に難しい至難の技だというふうに私も思っております。しかしながら、当局が10年ころまで何とか開通をさせたいと、こういうお話でございます。しかしながら、そういう難しいということであれば、一気に都市計画道路宮沢根白石線、要するに市長さんがお住まいになっている都市計画道路がございますね。あそこから県民の森を通してその道路をアクセスさせると、立ち退きとかそういうことがございませんから短い距離でアクセスできるんじゃないかというような考えもいたすわけでございますが、この辺はいかがなものでしょうか。 263: ◯道路部長  ただいまの件につきましては、私どもとして従来から青麻線の整備をやってきたわけでございますけれども、おかげさまでこれも平成7年度ころには完成を見るような状況になってきてございます。  また、さらに岩切駅前線、これは都市計画道路でございますけれども、ちょうど区画整理もやってございますので、私どもの持ち分としての範疇の分をこの大会に向けて整備してまいりたいと。したがって、先ほど申し上げました路線とあわせてこの3路線で対応してまいりたいというふうに現在考えてございますので御理解いただきたいと思います。 264: ◯郷湖健一委員  次に、街路樹についてひとつお願いをしたいと思います。  我が仙台市は、杜の都と言われるように非常にすばらしい街路樹がたくさんありまして、ほかの県から来たときに本当に目をみはるすばらしい街路樹がたくさんございます。  その中で、緑政費についてお伺いしますけれども、街路樹の効用というものは皆さんよくおわかりのとおり、すばらしい道行く人たちに心の安らぎと感動を与えてくれる。そういう意味では他都市から見ますと実にすばらしい並木がたくさんございます。ここでお尋ねをいたしますが、街路樹の維持管理費の平成5年度と平成6年度の比較についてどのようになっておられるのか。  それから、まとめてお尋ねしますが、いわゆる道路幅員についてはまちまちだと思います。例えば2メートルあるものもあれば1.5メートルあるいは3メートルもある、そういう道路、歩道もございます。そういう歩道の、いわゆる街路樹の植栽基準というものが定めてあると思いますが、そういう基準はどのような形になっておられるのか、まずお伺いをしたいと思います。
    265: ◯建設局長  まず、第2点目の御質問に私からお答えをさせていただきます。  街路樹の植栽につきましては、道路緑化技術基準というものがございまして、私どもはこれを準用して実施をしてございます。もちろん、その中には委員おっしゃるように歩道の幅員の規定もございますが、仙台市では歩行者道の場合は2メートル50以上、それから自転車歩行者道の幅員は3メートル以上の部分について街路樹を植栽するということにしてございます。 266: ◯緑政課長  お答えいたします。  街路樹管理費の対前年比でございますが、5年度は3億5,400万になっております。新年度は4億6,200万で30.5%の増ということで計上させていただいております。以上でございます。 267: ◯郷湖健一委員  管理費については30%の増ということで、木は年々大きくなっていくわけですから、それなりの維持費がかかることも私は理解をしております。  今、局長が言いましたとおり、2メートル50あるいは3メートルが基準となっておられると。こういうことをおっしゃったわけですが、その他狭い道路にも植栽をされているようなところが見受けられるわけですが、そういうものはないということでしょうか。  それから、そういう植栽によっていわゆる歩道にわだちをつくったり、ひどいときには民家のブロック塀、あるいは昔は我々、いぐねと言いましたが、その中に大きなケヤキなどは特に土台を持ち上げたりいろいろな障害が出てくる。今現在、そういう形で街路樹が植栽されている近くにそういう問題はないのかあるのか、お教えをいただきたいと思います。 268: ◯建設局長  まず第1点の、ただいま申し上げました基準の歩道幅員2メートル50未満のところにないのかということでございますけれども、実はたくさんございます。特に、泉区で最近問題になっておりますが、これはすべて開発行為で植えられたものでございまして、実はその処置について今悩んでいるところでございます。  それから、その悩んでいるのが、先生、今第2点で御指摘されたことでございまして、現実にこういった問題が各所に現象があらわれておりまして、この対応について早急に検討しなければならないかという現状でございます。 269: ◯郷湖健一委員  確かにそういう箇所はたくさんあると、こういうことでございまして、非常に市民からすれば、切るにしても当局は大変だと思うんです。いろいろ市民から、それは切ってもらって困るとかいろいろな市民の感情で物を言いますから、これは大変なことだと思います。  今後、まだ検討はしていないんですか。これから検討してこれをこれ以上大きくしていく、そのまま伸ばしていくのか、あるいは別な植種と植えかえて対応を図っていくというような方式が望ましいのか、その辺の基準についてはまだ検討はなされていないんでしょうか。 270: ◯建設局長  まだ基準をつくるまでには至っておりませんが、極めて早急に歩道の改修を行わなければならない状況のところがございます。  こういったところについては、当面歩道改修に伴いましてそういった歩行者の便あるいは隣接者の施設等に影響を及ぼしているものについては処理をしたいと。それと同時に、樹木の枝抜きといいますか負担を軽くする剪定もあわせて当面は、この樹木を生かした仕立てにして、当分はそういう形でこの街路樹を管理していきたいというふうには考えてございます。 271: ◯郷湖健一委員  わかりました。  そういうことで、いわゆる街路樹は市民の目を楽しませたり、時には大きな安らぎを与えてくれる。こういうことで、市民感情からすれば非常に緑に対しての関心、そしてまたそれを大事に継続してくれと、こういうお願いが強いのは私もわかっております。しかしながら、これからなお一層こういう管理費がかさんでいきます。そうすると、剪定はプロがやらなければだめでありますが、要するに落葉するときに1年間楽しませていただいたわけですから、そういう意味では例えば葉っぱが落ちたと。町を非常にいろいろな面で、イチョウなどは滑ったりするわけです。各幹線道路に植えてあるやつは、それは行政がいろいろと始末をしなければならないと思いますが、例えば団地あたりにそういう街路樹の並木などがある場合には、我が市には公園愛護協会というようなものがありますよね。そういう街路樹愛護協会というようなものを育てていって、そこでそういう手助けをいただくと。そしてまた、市民からその街路樹をかわいがっていただく、そういうことが大事だろうというふうに思うんでありますが、こういう問題についてはいかがなものでしょうか、お伺いします。 272: ◯建設局長  落ち葉につきましては、これまでもその周辺の市民の方々の御協力をいただいておるわけでございます。しかし、車道ということになってまいりますと交通安全上ちょっと問題があろうということで、私どもはそういった面から従来続けております業務委託で道路清掃を対応したいというふうに思っております。  しかし、ただいま御提案のございました公園の愛護協力会に対する街路樹愛護会ということにつきましては、ほかの都市の状況なども少し勉強させていただいて、今後検討してまいりたいというふうに考えております。 273: ◯郷湖健一委員  後ろの方でやめろとか終わりだとか言われますんで、私も非常にはしょって急いでいるわけでございますが、いま四、五点だけお聞きをいただきたいと思います。  第8款第7項住宅費に関連してお伺いをいたします。  高齢者に配慮した住宅建設ということでお伺いしたいと思います。  今回の予算を見ると、思いやりの通うような健康のまちづくりとして高齢者に対する取り組みに重点が置かれておりますが、市営住宅建設の中でも新たな事業としてシルバーハウジング事業を導入しようということがございます。一体シルバーハウジング事業とはどのようなものを指すのか、その概要をお伺いしたいと思います。 274: ◯建築部長  シルバーハウジングの概要ということでございますが、入居する高齢者の自立を支援するため、住宅及び福祉のサービスを目的とした福祉住宅でございます。  住宅の設備としましては、先ほど来からお話が出ておりますように段差の解消、あるいは手すりの設置、緊急システムの設置などをいたしております。また、生活相談・団らん室などを設置しましてケアサービスとしてライフサポートアドバイザーなどによる日常生活の支援を行うものでございます。 275: ◯郷湖健一委員  よくわかりました。  それで、今回の調査箇所といいますか、団地はどこに計画をいたしておるのか。  それから2点目、どのくらいの建設を予定しているのか。  それから、その他高齢化社会に対応した住宅供給としてどのようなものが考えられるのか、その3点についてお伺いをいたします。 276: ◯建築部長  今回の調査の団地でございますが、先ほどお話しございましたように四郎丸団地の建てかえ事業の一環として20戸ほど予定しております。  それから、高齢者の対応でございますが、これも先ほど申し上げましたように平成5年度以降建設しております市営住宅につきましては、段差の解消、手すり、そういったものは全部施行しております。そのほか、1階部分には埋め込み浴槽等をさらに設置し、高齢者及び軽度障害者向けの住宅といたしております。 277: ◯郷湖健一委員  どんどん高齢者の方々が多くなっていくわけでございますので、これらの対応についてはなお一層積極的な対応をお願いしたいと、このように思います。  最後に、地元のことでございますが、向原住宅の建てかえ建設について数点お願いをいたします。  向原市営住宅については、建てかえ事業を進めることになっているが、現地の敷地が非常に不整形で狭く、全体を取り壊して建設することになると思うが、現在敷地内には旧泉市時代に周辺の市民の利用も兼ね備えた集会所が設置されております。これについてはどのように対応するおつもりか、お聞かせをいただきたいと思います。  それから、建設中、仮設の集会所を設置するお考えがあるのか、ひとつお尋ねをいたします。  それから、従前入居者の仮住居はどうなるのか、また従前入居者の完成時の入居はどのような形で行われるのかお伺いをいたします。 278: ◯住宅課長  お答えします。  建てかえ事業を進めるに当たりましては、敷地の制約から現在の建物を取り壊さざるを得ませんが、建てかえに伴いまして新たに敷地内に建設する予定になっております。  第2点でございますが、仮設のものにつきましては地元の町内会とも相談しまして、建てるスペースがないということで仮設の集会所の建設を予定する計画はありません。  3点目でございますが、建てかえ事業を推進していく上では従前入居者の理解あるいは御協力を得ることが最も大事だというふうに認識しておりまして、従前入居者の方々にはその期間、周辺の民間住宅あるいは県営住宅に仮住まいをしていただくということになっております。また、当然仮住まいをしておりますので再入居の際には直ちに入居していただくということになっております。 279: ◯郷湖健一委員  そうしますと、集会所の設置は考えていないと、こういうことでございますし、どれくらい戸数が建設される予定なんでしょうか。 280: ◯住宅課長  戸数につきましては、1種が18戸、2種が30戸の48戸を計画いたしております。 281: ◯郷湖健一委員  相当な戸数が張りつけになるのに集会所が入らないと、こういうことで非常に地域住民からいろいろなあれもあろうかと思いますが、その辺はどのように説明をしていきますか。 282: ◯住宅課長  集会所につきましては、建設時にはつくることができませんけれども、完了後に──完了後といいますか住宅と同時に完成するように計画いたしております。 283: ◯郷湖健一委員  最後になりますが、これは市営住宅を建てる場合、あわせて行政機関がやるわけですから当然それなりの駐車場とかあるいは多目的広場といいますかそういうものが必要となってくるのは当然でございます。  そういう中にあって、民間が開発する場合にはいわゆる例えばそのようなアパートを建てるんであれば幾らかの、これこれの駐車場を設けなさいと、その中で指導しておられると。  ちょっとお尋ねしますけれども、市営住宅、天神沢住宅、あれは全部で何戸張りついておられるのでしょうか。  わかりませんか。──わからなければ……。 284: ◯住宅課長  ちょっと資料を持ち込んでいませんので……。 285: ◯郷湖健一委員  では、何戸と急に言われても資料を持ち合わせないということで、私もこれは当局にこういうことで質問したいと言っておらなかったものですから、ちょっとあれだと思いますが、いわゆるそういう市営住宅をつくる場合にはそれ相当の駐車場というものが私は大事だと思うんです。あの天神沢をつくる場合には駐車場は幾らもないわけです。あのアパートの戸数から言いまして。それで、あの周辺、空き地にいろいろと、あるときは人の土地の上に不法に駐車するとか、駐車場問題では非常に苦慮しているところでございます。  そういうことからして入居者も大変苦労なされておるようでございますが、周辺にそういう空き地とかなんとか確保してそしてそれなりの、行政がやる住宅はこうだよと言われるような、他の模範となるような空間とか駐車場を設けてやっていくべきではないかというふうに私は思うんでありますが、今後の取り組みについてひとつお願いしたいと思います。 286: ◯住宅課長  駐車場のスペースにつきましては、建設戸数の7割を目標に建設する予定になっております。 287: ◯郷湖健一委員  そうすると、恐らく天神沢の住宅は、7割どころか3割ぐらいしかないんじゃないかというふうに私は思うわけでございますが、その辺はどんなものでしょうか。  そういうことで、今後ともそういう公的なものを建設される場合にはひとつそういうことを特に念頭に置いて進めていただきたいということを御要望いたしまして、私の質問を終わりたいと思います。  本当に、委員の皆さん御清聴ありがとうございました。 288: ◯副委員長  お諮りいたします。本日の審査はこの程度にとどめ、残余は来る3月22日行いたいと思いますが、これに御異議ございませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 289: ◯副委員長  御異議なしと認めます。  なお、3月22日は午後1時より開会いたしますので、御参集くださるようお願いいたします。  本日は、御協力ありがとうございました。  これをもって、散会いたします。...